「同情する点もあるが、処罰は受けてもらった方がいい」
猫うどんさんは、家の中で盗られたものはなかったとしたが、右手の親指と人差し指の間に約1センチの刺し傷ができたとした。
男から包丁を奪う際に着いたといい、右肩後ろにも、閉じたハサミの先で突かれたような浅い刺し傷が2、3か所あるのに後から気づいたという。これから病院に行くため、全治どのぐらいかはまだ不明だとした。男は、蔵前署に現行犯で逮捕され、42歳だったとしている。
男の取り押さえに成功した猫うどんさんは、武術は習っていないが、見るのは好きだという。
自らを襲った男に対しては、こんな思いを吐露した。
「警察を待ってる間に身の上話などしていたので、同情する点もあり、相談できる相手や窓口のようなものがあれば、こうは追い詰められなかったのではと思います。話していた内容が事実かどうかは私には分かりませんが、包丁やハサミを振り回した以上は、そのまま帰すわけにはいかないですし、また他所で同じことをするかもしれないので、処罰は受けてもらった方がいいかと思っています」
蔵前署は10月6日、取材に対し、この日の0時前後に管内の民家に男が入って包丁などを振り回して逮捕された事実はあったと認めた。何かが盗まれたか確証が取れておらず、現時点では強盗として扱っていないという。事件を公表しておらず、男の動機などは捜査中なのでお答えできないとしている。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)