70年続いたラムネ屋が作る「ロゼワイン」 販売会社に聞く、ダジャレみたいな商品名に託された思い

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ラムネの息吹を残すことができるワインを生み出せた

   KURANDの広報担当者は「そんなワイナリーがつくる本格ロゼワインのストーリーを、本場フランスワインのような響きとパッケージデザインに込めました」と振り返る。ラベルには、昔ながらのラムネ屋をイメージしたイラストを添えた。

   ラムネ市場が縮小したことでマルキヨーは現在、北関東唯一のラムネ製造会社になったそうだ。しかし同社も製造を中止すると、春香さんは明かした。

「実は、ラムネの瓶を製造している製瓶工場の縮小により、弊社のラムネ瓶の製造が停止され、現在、弊社にある瓶をもちまして、長年続けておりました『マルキョーラムネ』の製造を取りやめることとなりました(あと3万本ほどあります)。
祖父が人生をかけて続きてきたラムネの製造を中止せざるをえないことはとても残念でありますが、KURAND様に弊社のラムネの息吹を残すことができる製品をワインで生み出していただいたことにとても感謝しております」

   La Mune Ya Tsukuru Roséについて、販売サイトやSNSには「さわやかな飲み口に口の中に広がるワインの風味がとてもいい感じ」「口に含むとまずラムネの様な甘みを感じ、だけどその後にワインの渋みも感じれる、とてもすっきりとした後味のワインでした」といった感想が寄せられている。

   こうした反響について、マルキヨーの春香さんは「とてもありがたく思っております」と喜びをあらわにする。KURANDの広報担当者も「誰かに教えたくなるようなネーミングで、人から人へ伝わっていくような、一度聞いたら忘れられない個性的な名前を考えてきました。その中で今回は、まさしく人から人へ伝わっていったことが目に見えて感じられた出来事でした」などと振り返った。

(J-CASTニュース編集部 瀧川響子)

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