公式サイトでは、「その行動がSDGsの解決にもつながる」と説明
実は、コメダ珈琲店の公式サイトでは、「具体的な活動」として、21年5月25日の投稿で、これらの掲示物を「SDGsカード」として紹介していた。
そこでは、コメダは、SDGsの目標達成に向けて、国際協力NGOセンターのフォーマットを利用してカードを作り、店舗や会社内に掲示しているとした。そして、カードを作った理由については、次のように説明している。
「店内の『SDGsカード』にはお店から皆さまへのお願いごとを記載していますが、同時にその行動がSDGsの解決にもつながっているということを知っていただくきっかけになればと思い、このフォーマットを用いて制作をしています」
カードは、全部で90枚以上を作ったといい、その中には、先述した混雑時の時間制限やトイレでの呼びかけなども含まれていた。
「飲食時以外はマスクの着用をお願いします」といった掲示については、「『マスクをする』『手洗いをする』という普段の何気ない行動の中にも、社会を変える大きな力があるんです!」と説明した。SDGsの目標に添えられた一文についても触れており、「ちょっと小言も混ぜて、楽しみながらSDGsについて理解を深められるよう、工夫しています」としている。
コメダ珈琲店を展開するコメダ(名古屋市)の広報室は4日、取材に対し、こうした掲示物を加盟店などに出してもらっていると認めた。さらに、店内に長居することはSDGsの理念に反していると解釈してもいいのかなど、掲示の詳しい真意について聞いたが、5日17時までに返答はなかった。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)