店長「本部のツールを使わせてもらいました」
カフェ長居についての写真投稿者は10月4日、宮城県内の店舗で各テーブルの正面に掲示があったと、J-CASTニュースの取材にツイッターのダイレクトメッセージで答えた。
投稿者はまず、「混雑時に長居するとSDGsまで巻き込むおおごとになるのか!?と驚きと笑いが出てしまった」と掲示を見たときの第1印象をこう明かした。そして、「SDGsという世界的な運動を否定していない」としながらも、こんな感想を漏らした。
「お願いすることは何も問題なく、わざわざSDGsを引き合いに出さなくてもいいのではないかと思いました。ここでSDGsを出すのはこじつけ感があり、却って説得力が薄れてしまうように感じました。混雑時でも120分も居させてくれるのは十分優しいなとは思いました」
最近は、SDGsにこじつけて呼びかけをすることも増えている気がするとして、「お客さまへのお願いはこういったことを盾にすることなく、堂々としていいと思っています。お客さまと企業(従業員)が、より健全で良好な関係を築いていける世の中になることを祈っております」と結んだ。
話題になった投稿で紹介された掲示をしている宮城県内の店舗の店長が5日、取材に応じ、「本部からの指示があったわけではないですが、本部のツールを使わせてもらいました」として、その理由についてこう話した。
「マナーの悪い方は、ほとんどいらっしゃいませんが、どうしても長時間、勉強などで利用されるお客様が少なくないです。週末に長く店内におられますと、せっかくお店に来られても、食事ができないというケースがたまにあります。お客様には平等にくつろいでいただきたいというコメダの考えがありますので、一昨年ぐらいから各テーブルに置かせていただいています」
ただ、時間制限とSDGsの関係については、次のように明かした。
「SDGsのポップ素材については、どういう意図で作成したのか本部でないと分かりませんね。このことについて、お客様から直接ご意見をお伺いしたことはないです。店では、お客様に退店して下さいとは言いにくいので、掲示を出したからといって効果は何も変わらないですね」