ロッテリアが「居酒屋」化?試験導入が大好評 新規顧客の開拓成功、対象店拡大も視野

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   「ありそうでなかった」「つまみにも絶対合う」――ハンバーガーチェーン・ロッテリアの「バル」施策が、消費者の心をつかんでいる。

   同社は「ポストコロナ」を見据えたアルコール需要を取り込むため、2022年8月から試験的に酒提供を始めた。好感触を得たため、早くもサービス拡大を検討している。

  • ロッテリア/写真:アフロ
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  • メニューイメージ
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プラス100円の気軽さ

   ロッテリアは8月8日から、「ロッテリア バル」と題し、関東、関西、北海道、中部の13店舗限定でアルコール提供を始めた。

   17時以降、ハンバーガーセットにプラス100円で、ドリンクをアサヒスーパードライ、アサヒドライゼロ、レモンサワー、ハイボール(各350ミリリットル)のいずれかに変更できる。

   例えば絶品チーズバーガー、ポテトM(オニオンフライ、チキンからあげっと&ポテトでも可)、アルコールのセットであれば940円。エビ ごはんバーガー、ポップコーンシュリンプ、アルコールでは1090円となる。

   非居酒屋業態の「ちょい飲み」メニューは珍しく映ったのか。大衆酒場の情報サイト「せんべろnet」が10月3日、「ロッテリアで呑めるらしい」とツイッターで紹介すると4000以上のいいねを集め、「知らなかった」「ありそうでなかったサービス」と初耳だとする人が少なくなかった。

   「ファストフード店どんどんアルコール提供はじめてほしい」「ロッテリアで軽飲みもいいですね」「ロッテリアのポテトが一番好きだし、つまみにも絶対合う」とニーズの高さをうかがわせる書き込みも続々寄せられた。

客からは「大変好評」

   ロッテリア広報は5日、J-CASTニュースの取材に、取り組みの背景を次のように説明する。

「感染予防対策の影響が快方に向かい『インバウンドの回復』や『夜時間帯の戻り』が予想される中、いわゆる新しい生活様式の浸透による家飲みと平行して、日常生活・導線に溶け込んだアルコール需要(通常の帰宅時間で夕食とあわせ飲める需要)に対しファストフードにも勝機があると判断し、都内のオフィスや商業立地を中心とした店舗で導入しました」

   同社はこれまで、現場からの要望により一部店舗で酒提供をした例はあったが、本社の戦略として全国規模で展開するのは今回が初だという。

   開始から2か月。客からは「大変好評」だといい、「夜時間帯ニーズの取り込みが見られます」と手ごたえを口にする。

   今後については「先行販売の状況を踏まえ、商品のラインナップ、組み合わせやサービスなど、ご利用されるお客様のニーズに合った提供方法を準備したうえで、販売店舗を拡大していきたいと考えています」としている。

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