物価高直撃...担当者「心苦しい」
快活フロンティアの広報担当者は22年10月4日、J-CASTニュースの取材に対し、2月~9月にかけて「無料モーニング」と「タオル使い放題」が、それぞれ100以上の店舗でサービスを終了していたことを認めた。
一体なぜ、ここまで実施店舗が減ったのだろうか。担当者は無料モーニングの終了について、原材料費や物流費などの「コストの圧迫」を理由に挙げる。担当者によると、9月30日には15店舗で無料モーニングを終了。終了店舗では以下のようなポスターを掲示していた。
「原材料費や物流費等の高騰が継続する中、当店といたしましても対策に努めてまいりましたが、無料モーニングの継続は困難な状況となり、やむを得ず終了の判断に至りました」
無料モーニングの今後の方針については「(コスト高について)今後の改善があれば(サービス再開を)考える余地はありますが、(状況が)ひっ迫してくれば、さらにもう少し踏み込んで中止店舗を増やすことも考えなければいけない」と状況を見て判断するとした。
また、無料モーニングの実施を継続している店舗においても、2月から休止しているポテト提供はコスト高の状況から再開の見込みが立っていないとした。担当者は、ネットカフェ業態の客単価が1300~1500円だとした上で、物価高騰の中で営業コストのかかる24時間営業体制を維持するためには、無料ポテトの継続は「難しいところがある」と説明する。
一方、「タオル使い放題」の終了については、タオルを業者ではなく店舗スタッフが洗濯していることから、人件費への影響や電気代高騰の影響が大きいと説明。今後の方針は、無料モーニング同様状況を見て判断するとした。
担当者は一連のサービス終了について「心苦しい」「(サービスに)期待いただいていたお客様がたくさんいらっしゃることは承知しております」としつつ、コスト増加の影響が大きく、今回の決定は「やむを得ない対処」だとした。