海外のビジネス現場に「日本人だけいない」 JAL社長も危機感...日本発便「需要低迷」の現実

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60年前はカルカッタやカラチを経由する「南回り」で運航

   この日、成田空港では東京-フランクフルト路線の就航60周年式典が開かれた。60年前に開設された際は「南回り欧州線」の一部で、フランクフルトはロンドンと日本を結ぶ路線の経由地のひとつだった。

   就航当時のルートは東京-香港-バンコク-カルカッタ-カラチ-クウェート-カイロ-ローマ-フランクフルト-ロンドンの、いわゆる「南回り」。中型ジェット機のコンベア880型機で週に2往復した。69年に北回り(アンカレジ経由)の運航が始まり、74年にはモスクワ経由便を開設。88年から直行便が運航されている。

   冷戦終結後はシベリア上空を飛行してきたが、22年2月のロシアによるウクライナ侵攻を受け、約30年ぶりに「北回り」「南回り」ルートが復活した。往路(日本→ドイツ)はアラスカ、カナダ、グリーンランド上空を通る「北回り」、復路(ドイツ→日本)は、ルーマニア、ブルガリア、トルコ、ジョージア、アゼルバイジャンを経てカスピ海上空を通り、トルクメニスタン、ウズベキスタン、カザフスタン、中国、韓国を経て日本に到着する「南回り」だ。

   この日のフランクフルト行きはJL407便(ボーイング787-9型機)。乗客195人(ビジネスクラス44人、プレミアムエコノミー35人、エコノミークラス116人)を乗せることでできるタイプで、実際の搭乗客は140人(ビジネスクラス29人、プレミアムエコノミー21人、エコノミークラス90人)だった。搭乗率は71.8%だった。

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)

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