日本漫画家協会が2022年10月3日、ちばてつや会長を中心とする漫画家有志によるチャリティー色紙オークション「マンガDE平和」を開始した。世界中の紛争地の医療や人道支援を目的としている。
開始からわずか1日で、漫画家・つくしあきひとさんが描いた「メイドインアビス」の色紙の最高入札額が170万円を超えている。つくしさんもツイッターで驚きを示した。
「つくしあきひとさん、ダントツ過ぎて笑う」
オークションは10月3~23日の期間で3回に分けて開催され、総勢110人が直筆で書き下ろした146枚のイラスト色紙が「ヤフオク!」に出品される。落札価格から手数料など経費を差し引いた全額を「国境なき医師団」に寄付するという。
開催に際して公式サイトでは、ちばさんが子供の頃に経験した終戦の記憶を振り返りつつ、「我が日本では、平和だから漫画が描けるし読んでももらえる。そんな今だからこそ、何かできることはないかといつも考えていました」などと思いを伝えている。
開催中の1回目は4日14時時点で、「はじめの一歩」の森川ジョージさんと「あしたのジョー」ちばさんのコラボ色紙が約55万、森川さんとつくしさんのコラボ色紙が約65万、「アイシールド21」の作画・村田雄介さんと原作・稲垣理一郎さんのコラボ色紙が約100万といった具合で高額入札が相次いでいる。
そして、つくしさんが「メイドインアビス」の主人公・リコらを描いた色紙は172万5000円。同作はテレビアニメ第2期の初放送が9月末に終了したばかりでもある。
開催から間もない高値に、ツイッターでは、「つくし卿のやつが170万超えててメン玉飛び出るかと思ったww」「つくしあきひとさん、ダントツ過ぎて笑う」「えっ...コレどこまで上がるのかな...」と驚きが広がっている。
つくしさんも10月4日未明にツイッターで、
「オークション、なんだかえらいことになってて声出たそす」
と伝えた。ちなみに50万円台のころ、3日には「桁見ておののいています...自分の名前が入った物品でこんな金額いってるの、等身大フィギュアしか見た事ないです!」と投稿していた。
1回目の開催は9日まで。2回目以降の出品は「進撃の巨人」の諫山創さんや「島耕作」シリーズの弘兼憲史さん、「賭博黙示録カイジ」の福本伸行さんや「FAIRY TAIL」の真島ヒロさんなどが予定されている。