YouTuberのヒカキンさんによる大型企画「ヒカキンおにごっこ」をめぐる不正疑惑騒動で、YouTuberのヒカルさんが2022年10月3日に動画を公開し、騒動の裏側を明かした。
ヒカキンさんは2日に公開した謝罪動画で、鬼ごっこ企画の進行に不備があり、参加した挑戦者らと制作側ですれ違いが生じていたなどと報告。意図的な不正はなかったとしたが、騒動を受けて動画を非公開にしていた。
「正直そういう邪な気持ちもゼロじゃなかった」
ヒカルさんは3日、「ヒカキン鬼ごっこ非公開の真相について」と題した動画を公開した。
ヒカキンさんの謝罪動画で、経緯説明中にヒカルさんの名前が出たことから、一部で「ヒカルが元凶なんじゃないか。悪いんじゃないか」といった憶測が飛び交う事態に。それを受け、ヒカルさんも経緯について語る動画を撮影することにしたという。
そもそも、今回の騒動を知った件について、複数の関係者から疑惑についての連絡を受けたなどとしたヒカルさん。結果として、ヒカキンさん本人に注意喚起の連絡をしたが、
「正直YouTuberとしては、僕とヒカキンさんは対立関係にあると。『闇と光』みたいによく言われてるんですけど。このネタを使ったら、めっちゃ盛り上がるんじゃないかっていう、正直そういう邪な気持ちもゼロじゃなかった」
という。
ただ、「勝手にライバル意識」を持っていたというヒカキンさんに対し、「こんなことでヒカキンを落として、それって面白いんかな?」と踏みとどまったとした。
「怖いなとも思った、同時に」
その後、共通の知り合いを通じてヒカキンさんにコンタクトを取ったところ、ZOOM会議で顔を合わせたヒカキンさんは大きなショックを受けていた様子だったという。
一方で、企画中にクリエイター側とチャレンジャー側に重大な食い違いが起こっていたことは事実だったとして、当時のヒカキンさんの様子を以下のように語った。
「ヒカキンさんそれがすごい悔しそうで。ヒカキンさん勝手に俺の名前出したんで、勝手に俺も言いますけど。俺の前であの人泣いたんですよね。泣いて、すごい悔しがったんすよ」
さらに、ヒカルさんはヒカキンさんから「信じられないような言葉を聞いた」という。
「『本当に今まで清くやってきた』と。『一点の曇りもなく清くやってきたから、すごい悔しいです』っていう風に、泣きながら僕に言ってきたんですよね」
ヒカルさんは「正直それがすごいなと思った。いや怖いなとも思った、同時に。一点の曇りもなく清くやってきてないから、俺は」「だってちょっとでもなんかあったら、そんな言葉でないと思うんですよ。そんなタイミングで。だからやっぱすごいなとは正直思いました」と、ヒカキンさんのクリエイターとしての姿勢に恐怖すら感じたという。
「そのプロ意識に感動した」
ヒカルさんは、動画を非公開にするというヒカキンさんの決断にも驚いたという。
「非公開にするっていう。非公開に、絶対しなくていいのに。あんな金かかったことやって、1000万再生まで行って、すごい思い入れが強かった動画を非公開にまでして筋を通そうとして、実際にしたんですよね。......あ、こいつほんとにやるなって思いましたね」と驚きをあらわにした。
視聴者からも、ヒカキンさんの姿勢に感動したとするコメントが投稿されている。
「そこで泣くっていうのが凄いな。グッと来た 長いYouTube人生、一点の曇りもなく清くやってきたからこその涙なんだな そのプロ意識に感動した」
「一点も曇りなくやってきたと言い切れるヒカキンさんのクリエイターとしてのプロフェッショナルなこだわりを深く感じた」
ヒカキンさんは動画のコメント欄に、「今回ご指摘が上がっていることを、いち早く僕に直接ご連絡いただきありがとうございました」とメッセージを寄せている。