オーダーミスによる作り直しで再配達されたピザに、大量のハラピニオ(青唐辛子)がトッピングされていた――。宅配ピザチェーン「ドミノ・ピザ」の対応に「嫌がらせ?」と苦言を呈した利用者のツイッター投稿が、SNS上で注目を集めている。
ドミノ・ピザ ジャパンのPR担当は2022年10月3日、J-CASTニュースの取材に対し、事実を認めた上で謝罪した。
「お詫びの気持ちで沢山載せた」と釈明
話題になったのは、メキシコを代表する青唐辛子・ハラピニオを使ったピザ「スパイシー・デラックス」を注文した利用者による10月2日の投稿だった。
販売ページの商品写真と比べても、何倍のようにも見える大量のハラピニオがトッピングされたピザの写真をツイートし、投稿者は「サイズ間違えてたから電話したら作り直しますって言われて配達されたのがこれ、嫌がらせ?」などと経緯を説明しながら苦言を呈した。
投稿者は3日、取材に対し、「商品が届いた時間については22時50分頃です。最初のオーダーミスの商品は21時頃に店舗へ受け取りに行きました」と、経緯を話す。
2日21時頃、ドミノ・ピザで注文した商品を受け取ってほしいと友人から頼まれた投稿者は、その友人の家に向かう際に、店舗で直接ピザを受け取って支払いを済ませた。しかし購入した商品を友人が確認すると、「サイズが違う(Lを頼んだがRが作られていた)」と言い、同店舗に作り直すようお願いする電話をしたという。
同日22時50分頃、作り直したピザが配達されて確認してみると、ピザには大量のハラピニオがトッピングされていた。
その後の経緯について、投稿者は「この写真の商品が届いた後、時間帯責任者の方と友人が直接話をし、返金対応と謝罪をしてもらっている」と話した。この従業員は「私がハラピニオ好きだからお詫びの気持ちで沢山載せた」と説明していたという。
投稿者は、今回の件に対する率直な気持ちについて、次のように話した。
「ドミノ・ピザへの信頼というよりも、近頃のドミノ・ピザの一枚無料の企画などにおける社員やアルバイトへのしわ寄せがこういう形で現れたのだろうと思っています。信頼が落ちるというよりは、そりゃそうなるかあという納得の気持ちがあります」
ドミノ・ピザをめぐっては、22年6月下旬からデリバリーでピザを1枚注文すると2枚無料になるキャンペーンを行っていたが、供給が追い付かないとして一部店舗で配達や注文の受付を停止する騒動があった。
「大変がっかりさせてしまう商品をお届けしてしまった」
ドミノ・ピザのPR担当は3日、取材に「この度はお客様を大変がっかりさせてしまう商品をお届けしてしまった」と謝罪。今回の投稿者への対応については「すでに店舗の担当者がお客様をお訪ねし、お詫びし、返金させていただきました」と述べた。
大量のハラピニオをトッピングしたのはなぜなのか。同社は「ピザは、各店舗でピザづくりのトレーニングを受けたものがお作りしております。しかしながら、トッピングの量を明らかに間違えております。ピザ作りをしたクルーのミスです」と説明している。
キャンペーンによる現場への負担と今回の件の関連を指摘した投稿者の意見について、PR担当者は次のように述べた。
「当社は、お客様に美味しくて安心な出来立てのピザをお届けし、『ピザでつながる』ことをパーパスにしております。お客様のご批判を真摯に受け止め、社内で再発防止に向けてしっかり検討してまいります。同時に、商品の品質管理、従業員教育の強化を図り、お客様のご期待にお応えする商品をお届けできるよう、しっかりと努めてまいります」