コイン電池から順次導入してきた
パナソニックホールディングスが属する一般社団法人・電池工業会は、乳幼児が素手で開封できないことを目的とする誤飲対策パッケージのガイドラインを16年10月に発行している(改定を経て現在はJISに反映された)。
その対象となるコイン形リチウム一次電池について、サイズにかかわらず全ての品番に対して、17年4月から誤飲対策パッケージを順次導入してきたとパナソニック広報は伝える。
完成まで約1年を要したという新しいパッケージでは、開封用のミシン目を廃止。一方で、ハサミで切断した際に隙間が生まれて指で開けやすいよう構造を工夫した。
パッケージ強度はガイドラインに則り、曲げ試験50回、捻り試験50回、引き裂き試験1回、捻り試験50回、曲げ試験50回、引き裂き試験1回、押出し試験1回の手順をとって判断基準を満たしたという。
さらに、より電圧が低く直径も小さいボタン形電池に対しても、幼児の誤飲を社会から完全に撲滅するという思いで、19年4月から誤飲対策パッケージを取り入れた。導入にあたっては下記のように周知してきた。
「外出時等の開封にあたってはハサミ等を携帯していないお客様へ大変なご不便をお掛けしてしまうことから、子供の誤飲事故の撲滅の啓蒙と併せ開封にはハサミが必要なことをパッケージにはもちろん一部の店頭においてはPOPでもお知らせさせて頂いております」
ツイッター上の反響には「弊社の誤飲対策パッケージについて好意的に取り上げていただき感謝申し上げます」と喜び、次のように今後の意気込みを見せた。
「これからも便利なだけでなく、思わぬ事故の発生を防止すべくお客様の安全に配慮した商品の開発に取り組んでいく所存です」