沖縄料理に夢をかける主人公・青柳暢子(黒島結菜さん)と強い絆で結ばれた家族の絆を描いた、NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」が2022年9月30日、最終回を迎えた。
様々な苦難を乗り越えた大団円を迎えるも、解決策が「スピリチュアル全開」だとSNSで驚く声が広がっている
※以下、ネタバレを含みます。
亡くなったはずの父が活躍
前29日の放送では暢子が満を持して、地元で沖縄料理店「やんばるちむどんどん」をオープン。しかし徹夜で開店作業を手伝っていた暢子の妹・歌子(上白石萌歌さん)が体調を崩し、入院した。
今回は、病名も言及されず、高熱が下がらない歌子を治すため、暢子は兄の賢秀(竜星涼さん)と姉の良子(川口春奈さん)とタクシーで海に向かった。兄妹は乗車料金も払わず、海に走り出し「おとうちゃーん!歌子を助けてちょうだい!」などと叫びだす。亡くなった父・賢三(大森南朋さん)に助けを求めたのだ。兄妹に先んじて海を訪れていた共同売店の店員・まもるちゃん(松原正隆さん)も黙って祈りをささげる。
賢秀は、申し訳なさそうに料金を請求するタクシーの運転手(「ガレッジセール」ゴリさん)にも父に向かって叫ぶよう強要する。運転手が「あの人(まもるちゃん)やってないです」と指摘すると、「(まもるちゃんは)母ちゃんと同じ収容所からこの村にきて・・・わかる?」と反論した。
こうして5人が叫び続ける中、歌子は無事に病院で目を覚ました。この時、暢子は「大丈夫、見ているからよ、まくとぅそーけーなんくるないさー」という賢三の声を聞いた。
その後40年ほどが経過し、現代の暢子たちの姿が描かれた。歌子は「チャー元気さぁ、この10年風邪もひいてないよ」と話すように健康体になっていた。
兄妹らは母・優子(仲間由紀恵さん)の誕生日を祝うため、実家に開いた暢子の店「やんばるちむどんどん」に集まった。兄妹の孫まで集い一同で「ハッピーバースデー」を歌う中、暢子は部屋の隅で嬉しそうに歌う賢三の姿を一瞬だけ目にした。
「オカルトじみた朝ドラだったな」
父への祈りで解決するスピリチュアルな展開に、ツイッターでは「暢子は霊能力に目覚めたの????」といった声が広がっている。
「最終回がスピリチュアルな展開。でも、そこは暢子が具体的な手段で活躍しないといけなかった場面」
「まさかの神頼み、否スピリチュアル!?観ながら悶絶大爆笑でしたが、ここ感動するとこなの?」
「医療より民間療法より兄姉の叫びが効くのか...そして霊??????」
「海に叫ぶと治る病気って何?死人が見えたり、オカルトじみた朝ドラだったな」
まもるちゃんの存在にも憶測が飛び交った。無口なまもるちゃんをめぐっては、「まもるちゃんは何者だったの??」「やんばるの守り神かなぁ」といった声が寄せられている。
しかし前日の放送で、暢子の店の沖縄そばを口にしたとき初めて「まーさんやー」と声を漏らした。この描写や、今回の賢秀の紹介を受けて「戦争で怖い目に遭って言葉を発さなくなったのか?」といった推測も広まった。