カシメロ、世界ランク9位の日本人選手と対戦へ 井上尚弥との対戦につながるか...地元報道

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   プロボクシングの元WBO世界バンタム級王者ジョンリル・カシメロ(フィリピン、32)が2022年12月3日に赤穂亮(横浜光、36)と対戦するとフィリピンメディアが9月29日に報じた。地元メディア「ABS-CBN」(WEB版)によると、カシメロはフェイスブックで赤穂との対戦を発表した。

   カシメロは21年12月に現WBO世界バンタム級王者ポール・バトラー(英国、33)と5度目の防衛戦を予定していたが、ウイルス性胃腸炎のため前日計量の会場に現れず試合をキャンセルした。

  • カシメロ選手(写真:ロイター/アフロ)
    カシメロ選手(写真:ロイター/アフロ)
  • カシメロ選手(写真:ロイター/アフロ)

2度の世界戦キャンセルで王座はく奪

   タイトル戦は22年4月に英国で設定されたものの、英国入りしてから減量のためにサウナを使用したことが発覚。これが英ボクシング管理委員会の定める規定違反に抵触したため試合に出場できなくなった。

   世界王者として世界戦を2度キャンセルしたことを重く見たWBOは今年5月にカシメロの王座をはく奪。これに伴い4月に行われた暫定王座決定戦で勝利したバトラーが正規王者に昇格した。

   カシメロは21年8月以来リングから遠ざかっており、試合が実現すれば約1年ぶりとなる。記事ではカシメロは次戦が世界バンタム級3団体統一王者・井上尚弥(大橋、29)との対戦につながる可能性があるため、説得力のある勝利を収めることを決意したと伝えた。

   一方、対戦相手と報じられた赤穂は元東洋太平洋スーパーフライ級、日本バンタム級王者で22年9月30日現在WBO世界スーパーバンタム級9位にランクしているベテランだ。15年8月にWBO世界バンタム級王座決定戦に出場し2回KO負けを喫したが、以降は負けなしの13連勝中で9月3日にはフィリピン人ボクサーを1回KOで仕留めた。

   スポーツ紙などの報道によると、赤穂は3日の試合後に次戦について言及しており、対戦候補にカシメロやルイス・ネリ(メキシコ、27)を挙げた。また、赤穂は世界5階級制覇のノニト・ドネア(フィリピン、39)と親交があり、スパーリングパートナーを務めた経験を持つ。

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