プロ野球阪神の藤浪晋太郎投手(28)の去就に韓国メディアが注目している。スポーツ紙などの報道によると、藤浪は今オフにポスティングシステムを利用して大リーグ移籍を目指すことを表明し、シーズン全日程終了後に球団と本格的な交渉に入る。
「大谷ライバル、ML進出成功するか」
野球において長年ライバル関係にある韓国でも藤浪の大リーグ挑戦のニュースが報じられ、複数のメディアが特集記事を組んだ。
韓国メディア「OSEN」(WEB版)は「大谷ライバル、ML進出成功するか」などのタイトルで記事を公開。高校時代、大リーグエンゼルスの大谷翔平投手(28)とライバルとして人気を博したことやプロ入り後の成績などを紹介した。
また、これまで日本から大リーグに移籍した投手と比較すると藤浪は日本で積んだキャリアが不足していると指摘。その一方で160キロを超える速球と鋭いフォークボールは大リーグでも通用する可能性がある強力な武器だとし、大リーグのスカウトたちは藤浪の潜在能力に注目していると伝えた。
記事では大リーグ移籍に向けて藤浪の不安材料にも言及。藤浪が日本で満足のいく結果を出せなかったことや不安定なコントロールが大きな障害となると指摘した。
藤浪は成長と停滞を繰り返してきた
そして先発投手として疑問が残る藤浪に大リーグの球団が良い条件の契約を提案するかは不透明だとし、日本最高のエースのひとりである巨人・菅野智之投手が20年シーズン終了後にポスティングシステムを通じて大リーグ移籍を試みたが、満足のいく契約を見いだせずに日本に残留した事例もあると伝えた。
スポーツ朝鮮(WEB版)は、「『大谷のライバル』だった160キロ投手、ML挑戦宣言」とのタイトルで記事を公開した。
記事では160キロを超える速球は大リーグでも十分にアピールできるとする一方で、高校時代から「怪物」投手として注目され、当時大谷翔平と「ツートップ」だったが、大谷が日本のリーグで成長した後、大リーグでも大活躍している反面、藤浪は成長と停滞を繰り返してきたと伝えた。
SPOTVnews(WEB版)は、高校時代に大谷翔平と並んで最高の有望株として日本球界を興奮させた藤浪が大リーグ挑戦を宣言したと伝えた。記事では12年の春の選抜大会で大谷と対戦したことでライバル関係にあるとみなされ海外では「大谷の同級生」「大谷の高校時代のライバル」として知られると説明した。
藤浪は今季16試合に登板し先発したのは10試合。28日時点で3勝5敗、防御率3.38の記録を残している。