シンガーソングライターの川本真琴さんが2022年9月26日、音楽のサブスクリプション(定額聴き放題)への持論をあらためて展開した。
川本さんは20日にもツイッターで「サブスクでの利益がどれだけ少ないかを知ってほしい」と訴え、「サブスクというシステムを考えた人は地獄に堕ちてほしいと思っている」とツイート。ネット上で波紋を広げていた。川本さんは27日までに後者の投稿を削除している。
「サブスクを否定してるわけではない」
川本さんは26日のツイッターで、「尾崎世界観さんは、サブスクは宣伝でしかないと言っているけど、サブスクだとしても、私は音楽を宣伝という扱いに思ったことはないです」と投稿した。
ロックバンド「クリープハイプ」のボーカル・尾崎世界観さんは24日放送のラジオ番組「土曜ワイドラジオTOKYO ナイツのちゃきちゃき大放送」(TBSラジオ)の中でこの騒動に言及していた。
尾崎さんは「CDを売って活動していたときよりも、広く曲を聴いてもらえている実感がある」と言及。「(サブスクで)割り切って宣伝していって、ライブでしっかり活動していく、ライブで稼いでいく」などと話していた。
川本さんは先の投稿に続けて、「今、音楽活動をしようとしてる方が個人的に音源を出す場合、サブスクだけの売上では活動を続けていくのが難しい状況であることを伝えたかったです」と補足した。
「私だけの話でなく、レーベル側の経営にも関わってきます」といい、「サブスクで楽しんでもらいたいとおもっていますが、そういう現実があることも知ってほしかったです」と訴えた。
また、川本さんは、
「この話は、音楽でやっていきたい友人が、サブスクの売り上げが一回0.01円以下で40回しか売れてなく、これを仕事にしていくことはできない、というのを聞いてツイートしました」
と友人の実例を聞いたことが投稿のきっかけだと説明。「運やタイミングがない人にも音楽を仕事にする夢をもってもらいたいとおもっています。売れているもの以外にも素晴らしい音楽はあります」と呼びかけた。
一方で川本さんは、「サブスクを否定してるわけではないので、いろんな音楽を聴いて楽しんでください」ともツイート。「わたしも利用してます」「たくさん楽しく聴いてくださいませ」とつづっていた。