本物そっくり「血液バッグ型保冷剤」に注目 献血記念品に新登場...日本赤十字社に詳細聞いた

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   献血協力者へ贈られる記念品に新しく加わった「血液バッグ型保冷剤」がツイッターで話題になっている。本物さながらの見た目に「センスある!」「欲しい」といった声が寄せられている。

   血液バッグ型保冷剤の詳細や記念品の取り組みについて、日本赤十字社に聞いた。

  • ツイッターユーザー「わたし・ザ・つぐ(@masatsgu_mori)」さんの投稿より
    ツイッターユーザー「わたし・ザ・つぐ(@masatsgu_mori)」さんの投稿より
  • 全4種の「血液バッグ型保冷剤」(写真提供:日本赤十字社)
    全4種の「血液バッグ型保冷剤」(写真提供:日本赤十字社)
  • 献血バス(写真提供:日本赤十字社)
    献血バス(写真提供:日本赤十字社)
  • 東京・秋葉原にある献血ルーム(写真提供:日本赤十字社)
    東京・秋葉原にある献血ルーム(写真提供:日本赤十字社)
  • 東京・秋葉原にある献血ルーム(写真提供:日本赤十字社)
    東京・秋葉原にある献血ルーム(写真提供:日本赤十字社)
  • 東京・新宿にある献血ルーム(写真提供:日本赤十字社)
    東京・新宿にある献血ルーム(写真提供:日本赤十字社)
  • 東京・新宿にある献血ルーム(写真提供:日本赤十字社)
    東京・新宿にある献血ルーム(写真提供:日本赤十字社)
  • ツイッターユーザー「わたし・ザ・つぐ(@masatsgu_mori)」さんの投稿より
  • 全4種の「血液バッグ型保冷剤」(写真提供:日本赤十字社)
  • 献血バス(写真提供:日本赤十字社)
  • 東京・秋葉原にある献血ルーム(写真提供:日本赤十字社)
  • 東京・秋葉原にある献血ルーム(写真提供:日本赤十字社)
  • 東京・新宿にある献血ルーム(写真提供:日本赤十字社)
  • 東京・新宿にある献血ルーム(写真提供:日本赤十字社)

「いい意味でsickだった」

   話題の発端となったのは、ツイッターユーザー「わたし・ザ・つぐ(@masatsgu_mori)」さんによる2022年9月11日の投稿だ。「献血の新しいポイント景品がいい意味でsickだった」といい、実物を写真で披露した。

   輸血用の血液を保存する容器「血液バッグ」を模した保冷剤で、黄色の液体が詰まった透明の袋には「新鮮凍結血漿-LR『日赤』480」「FFP-LR480」などと本物さながらの説明書きがされている。

   販売および調剤の欄には、献血のマスコットキャラ「けんけつちゃん」と日本赤十字社の「CroKuma(くろくま)」のシルエットが描かれている。投稿によると、自身の血液型にあたるA型が配布された。

   投稿は1万件以上のリツイートや5万件超の「いいね」を集め、「なにこれ欲しい!FFPの保冷剤ってアイデアが良すぎる」「これはセンスある!」「リアル過ぎます」「これ欲しさに献血したくなってきた!」と絶賛の声が寄せられている。

   つぐさんは13日、 J-CASTニュースの取材に対し、記念品は大阪にある献血ルームで入手したという。弁当に活用しており、「あんまり食欲をそそるような見た目の保冷剤ではありませんが、そんな部分も逆に面白くて気に入ってます」と感想を伝える。

   保冷剤について日本赤十字社の血液事業本部・広報は20日、「献血に関心を持ってもらえるような記念品として作製いたしました」と取材に答えた。

   献血ウェブ会員サービス「ラブラッド」の登録者を対象とするポイント交換制の記念品だといい、8月31日から順次、全国の献血会場で配布を開始していると明かす。A型、O型、B型、AB型の4種類を展開しているが、在庫状況などにより種類の指定は出来ない場合もある。

若い世代に「記念品も含めそれぞれに一定の効果」

   ラブラッドは献血に一度協力すると登録が可能となり、ウェブサイトで予約が行えるようになるほか協力時にポイントが付与される。

   献血には全ての成分を献血する「全血献血」と血小板または血漿を採る「成分献血」があるが、例えば、400ミリリットルの全血献血では10ポイントが手に入る。またサイトからの予約で2〜3ポイント加算される。20ポイント貯まると記念品1点と交換できる。

   記念品の取り組みは、1964年に献血の推進が閣議決定されて以降に始まったようだと広報は説明した。全国統一品を除き、各血液センターに運用が委ねられている。

   実施による協力者数の推移に関しては、記念品だけが効果を及ぼしたとは断定できないと前置きつつ、下記のように述べる。

「将来の献血基盤を支える若い世代の献血協力をいただくために、様々な取り組みや献血キャンペーンを実施しており、記念品も含めそれぞれに一定の効果があったのではないかと考えております」

   直近で好評を博した記念品としては、人気アニメ「SPY×FAMILY」や「かぐや様は告らせたい(第3期)」とのコラボキャンペーンで配布したオリジナルクリアファイルを挙げた。それぞれ期間限定で全国で実施、終了している。

過不足なく血液を確保する必要

   取り組みについて、20回を超えて献血に協力しているという先の投稿者・つぐさんは肯定的に捉えている。自身は記念品を目的にしていないとするが、「景品がほしくて初めて献血してみるという方がいたら、こんな素晴らしいことはないと思います」。また、

「献血に行かない多くの人は献血に行かないと決めているわけではなく、献血自体に普段の生活に馴染みがなさすぎて、行くという発想が出てこないだけだと思います」

と述べ、「そういう方達や、昔行ってたけど最近献血に足が遠のいている方達が景品をきっかけにしてまた献血に関わってくれるといいと思います」と思いを伝える。

   献血に関して、日本赤十字社の広報は取材で、

「日本赤十字社では、国の定めた需給計画および医療機関からの需要に沿って献血のお願いをしていることから、医療需要を超えて献血のお願いをすることはありません。また、有効期間のある貴重な献血血液を有効に活用するため、一時期に偏らない継続的な献血のお願いをしております」

と伝える。公式サイトによると、輸血などに必要な血液を確保するには1日あたり約1万4000人の協力が必要だとされている。

   過不足のない血液を計画的に確保するため、広報は、ラブラッドでの献血予約を活用するよう協力を呼びかけた。

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