子供たちが誇ることのできる地元の文化を残したい
保存会の副会主・嶋田研志郎さんは、交野節の歌詞に魅力を見出している。
「交野節では、百人一首で使われるような古語を現在の言葉と混在させることができます。多くの人々にとって昔の和歌は注釈をつけなければ分かりづらく、説明的で冗長に感じられてしまうと思います。だけど交野節はラップのように、今と昔の言葉で韻を踏んで、説明的にならず文学的に表現することもできます。千年前の言葉と今流行っている言葉を繋ぐことが、交野節なら可能なんです」
「盆踊り」は世代を超えた地域の人々を結ぶ。「交野節」は時代を超えた人々を繋ぐものであるという。歴史ある交野節や地域の魅力を後世に伝えるため、保存会は意気込む。
「活動を通して、大阪の文化や河内の文化、交野節について興味を持ってもらいたいという思いがあります。特に地元の子供たちには、自分の地域にこんなすごい文化があるんだという誇りや愛着心を持ってもらえたら嬉しいです。
ふるさと納税では寄付してくださった方々の『自分史』のようなものを作らせていただきます。音頭を通して、ぜひ自分のルーツや周りのことについて考えてもらえるきっかけになったら嬉しいです」
(J-CASTニュース編集部 瀧川響子)