ふるさと納税で「あなただけの音頭作ります」 ネット反響のユニーク企画、実施団体が明かす「真の狙い」

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保存会が魅了された「交野節」の奥深さ

   保存会はなぜここまで交野節に魅了されたのか。

   保存会の事務を務める久富雅美さんは、「交野節については調べても簡単にはでてこないところが面白い」と語る。

「私たちは、『交野節』という名前は外から名付けられたのではないかと考えています。というのも、地元で交野節って呼んでいたり歌ったりしている人ってほとんどいないんです。名前すら知らない。交野節という名前で浸透しておらず、河内音頭、もしくは『音頭』と呼ばれていたものと見られます。日常的なものであったために、わざわざ録音したり記録に取ったりすることもなかった」

   スターダスト河内の嶋田さんは、正しく残さなければ歴史が変わってしまう危機感があるとして、次のエピソードを明かした。

「 昭和46年くらいのテレビの録画で、『河内音頭』として紹介されているのが、まさに交野節の音頭だったのです。それは私の知っている現代の河内音頭とは全くの別物でした。その当時、多くの人が『河内音頭』だと思って歌い、踊っていたのは『交野節』だったのです。
私は歴史ってこんなに変わってしまうんだと感じ、失われつつあるものを調べ、後世につなげていかなければならないという気持ちで交野節について調べています」

   保存会は、現存している資料や歌を保存し、地元の人々の言い伝えレベルで残っていたエピソードを聞き取り調査しながら、裏付けを得た歴史を記録している。交野節の歴史をまとめた本は国会図書館にも献本している。

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