「この戦力のままでは来年も厳しい」 BIGBOSS旋風で話題も...9年ぶり最下位・日本ハムの苦しい現状

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   9年ぶりの最下位が決まった日本ハム。新庄剛志監督ことBIGBOSSが就任した2022年は選手の力量を見極めるシーズンであることを公言していただけに、ある程度の苦戦は覚悟していたかもしれない。

   若手を育てるためには、多少のミスに目をつむって我慢強く起用し続ける時期が必要だ。その中で才能の片鱗を見せた選手たちがいる。

  • 新庄監督(写真:アフロ)
    新庄監督(写真:アフロ)
  • 新庄監督(写真:アフロ)

「相手バッテリーに脅威を与える選手が少ない」

   昨季1軍出場がなく、正念場を迎えていた5年目の清宮幸太郎のほか、4年目の万波中正、2年目の今川優馬と、これまで大きな実績のなかった3選手が2ケタ本塁打に到達した。

   大きな収穫はプロ11年目で大ブレークした松本剛だろう。自身初の首位打者獲得はほぼ当確で、飛躍のシーズンになった。

   ただ、総得点は伸び悩んでおり、打線が機能しているとは言えない。日本ハムを取材する記者はこう分析する。

「中軸に座る松本、近藤健介をのぞいて相手バッテリーに脅威を与える選手が少ない。清宮、万波、今川は自慢の長打力で存在感を発揮していますが、確実性が低くレギュラーを確約する段階にまでは到達していない。

今オフはFA権を取得した近藤の残留が最大の懸案事項ですが、トレード、FAを含めた外部からの戦力補強も必要だと思います。来年は本拠地を北広島に移転して結果が求められますが、この戦力のままでは厳しい」
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