矢沢永吉「台風下ライブ決行」で「帰宅難民出たと思ってない」 数百人タクシー待ちも...興行会社「22時半には解消」

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福岡市「参加者の安全をもう少し考えていただきたかった」

   福岡県警の中央署にJ-CASTニュースが9月20日に取材したところによると、コンサート終了後に、タクシー待ちをしているファンが数百人いて、「風雨に晒されて危険な状態で、恐怖を感じている」といった内容の110番通報があった。

   これを受けて、同署では、主催者に対し、風雨に晒されないようファンの安全確保に配慮するよう申し入れた。その後、ファンらには、風雨をしのげるドームの駐車場で待機してもらったといい、タクシー待ちも23時過ぎに解消したとした。

   近くのホテルに部屋を求めるファンが来て、ロビーで一夜を明かしたケースがあったとは聞いていないという。

   コンサートについては、もし大水害が発生した場合は、中止を警告するかもしれないとしたが、開催するかは、主催者の自主的な判断になり、天気予報に基づいて開催を止める権限は警察にはないとしている。

   福岡市の防災推進課は20日、当時のことについて、取材にこう話した。

「ドームと包括協定をしている部署に状況を確認してもらったところ、帰れない人にホテルをあっせんしたり、タクシーを調達したりしたと聞いています。ホテルのロビーで一夜を明かしたといったケースは把握していません。市が関連しているイベントでしたら、適切な対応ができますが、今回は、民間の施設で行っている民間のイベントになります。市として、特に何か要請はしていませんが、交通機関が止まることは事前に分かっていましたので、参加者の安全をもう少し考えていただきたかったと思っています」

   主催した矢沢さんの事務所から委託を受けてコンサートを運営した興行会社「キョードー西日本」(福岡市)は同日、次のように担当者が取材に答えた。

「タクシー待ちについては、22時半には解消されています。近くのホテルのロビーに行きましたが、たくさん空室があって、ファンが一夜を明かしたといった話は入ってきていません。こちらとしては、コンサート後に帰宅難民が出たとは思っていません」

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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