芸術イベント「六本木アートナイト2022」で展示されたドラえもん作品が、その独特なデザインから好奇の目を集めている。
作者は意図を「むしゃくしゃした気持ちをドラえもんに受け止めて貰いたかったあの頃の自分を表現しました」と説明している。
「これはちょっと...ファンとしては」
六本木アートナイトは2022年9月17日~19日の期間、六本木ヒルズ、森美術館、東京ミッドタウンなど六本木の人気スポットで行われた。
テーマは「マジカル大冒険 この街で、アートの不思議を探せ!」。メインプログラムは、アーティストの村上隆氏が「ドラえもん」を題材にしたバルーン作品で、藤子プロが特別協力している。
13人の現代美術作家も関連作品を披露し、その内の一つがSNSで注目を浴びた。商業ビル「ラピロス六本木」に飾られたドラえもんの形をしたバルーンで、ペンキをまき散らしたような独創的な仕上がりになっている。
作者はMADSAKI(マサキ)氏。イベントサイトによれば、大胆なスプレーワークが特徴で、「挑発的、風刺的なフレーズ、歴史上の名画を題材にしたシリーズ」を製作している。
ツイッターでは好意的な意見とともに、斬新さゆえか、「芸術って難しい」「これはちょっと...ファンとしては」「落書きされたのかと間違えちゃいますね」と複雑な受け止めも少なくない。
MADSAKI氏は18日、インスタグラムで「自分の作品について滅多に説明することはないんだけど、今回はドラえもんということで」と切り出し、作品に込めた思いを説明した。