連続悪送球で決勝点献上...矢野阪神に「お粗末」「同じようなミスしている」 田尾安志氏が苦言

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   プロ野球阪神のOBで野球解説者の田尾安志氏(68)が2022年9月19日にユーチューブチャンネルを更新し、18日に甲子園球場で行われた阪神対ヤクルト戦を解説し阪神の守備に苦言を呈した。

  • 阪神・矢野監督(写真:アフロスポーツ)
    阪神・矢野監督(写真:アフロスポーツ)
  • 阪神・矢野監督(写真:アフロスポーツ)

中野は「余裕があるプレーだった」

   試合は阪神先発・藤浪晋太郎(28)が6回2安打9奪三振1失点の好投を見せるも打線が振るわず0-1の完封負け。球団ワーストを更新するシーズン26度目の完封負けを喫し、この日試合がなかった広島に3位タイで並ばれた。

   田尾氏が指摘したのは6回の守備だ。ヤクルト先頭・塩見泰隆(29)の平凡なショートゴロを中野拓夢(26)が1塁へ悪送球し走者は2塁に進塁した。続く山崎晃大朗(29)は送りバント。捕球した藤浪が一瞬、3塁方向へ体を向けかけた後1塁に送球したが、これが悪送球となり2塁走者が一気にホームを陥れた。山崎のバントは内野安打が記録された。

   中野、藤浪の連続悪送球で1点を失い、結局これが決勝点となった。ヤクルトはわずか3安打で勝利をものにした。

   田尾氏は6回の場面について「先頭打者の塩見を普通のショートゴロで抑えたと思ったんですがここで中野が今日2個目のエラーです。1塁への悪送球。1個目も1塁への悪送球だった。同じようなミスをしている。余裕があるプレーだった」と振り返り、「これは非常に大きいエラーになってしまった」と指摘した。

「藤浪は3塁に投げる仕草をしなくてもいいのに」

   学生時代、投手として活躍した田尾氏は、自身の経験から野手のファインプレーはありがたいが、一方で打ち取ったと思った打球を送球エラーされると「投手のショックは非常に大きい」との見解を示した。

   田尾氏は藤浪の悪送球にも言及。「藤浪は3塁なんかに投げる仕草をしなくてもいいのに1回3塁に投げようとして1塁送球も間に合わなくなって慌てて悪送球。一気に2塁ランナーがホームに生還した。お粗末な点の取られ方をして、この1点が結局決勝点になってしまった」と苦言を呈した。

   19日時点でチーム防御率はリーグ唯一の2点台(2.64)でトップの数字を残すも、チーム打率(.244)、失策(82)ともにリーグワースト。クライマックスシリーズ(CS)に向けて広島、巨人と熾烈な3位争いを繰り広げており、負けられない試合が続く。

   田尾氏は「内容はタイガースサイドからすると言いたいことだらけというようなゲームでした」と総括し、「投手戦と言ってしまえばそうかもしれないですが、タイガースサイドからすると得点圏で打席に立ったバッターが9人。その中で結果を残したのは9回の裏にヒットした島田(海吏)だけ。あとの8打席はみんなチャンスで打てなかった」と敗因を分析した。

   チームは20日に甲子園球場でDeNA戦を予定しており、エース青柳晃(28)が先発のマウンドに上がる。21日にはCS出場権をかけて争っている広島との試合を控える。

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