仕事の話題が何かとバズりやすいTwitter。その中でもとりわけ人気なのが、退職時の経験を伝えた投稿です。退職エピソードに注目が集まるのはなぜなのか。ツイートまとめサービスのTogetter(トゥギャッター)がTwitterから探ってみました。
忘れられない上司からの言葉
退職する時の上司の言葉や行動が忘れられない――そんな人も多いようです。
あるTwitterユーザーは上司に退職する意思を告げるとご飯に誘われました。引き留められるのかと思いきや「社長に引き留めろと言われたからとりあえず義務で聞いた、辞める気持ちはわかる」「社長がへこんでいるからトドメ刺すために何かいいたいことない?」と訊かれたそう。
退職すると言った後に上司から飯に連れ出され、引き止められるのかと思いきや言われた内容が最高だった「ある意味凄まじい送別だ...」 - Togetter
退職を決めた部下にとって、親身に接してくれた上司の態度は心強いものだったのではないでしょうか。
しかしこの上司のように、部下の気持ちを思いやれる人ばかりではないのも現実です。
あるTwitterユーザーは退職の意思を告げたときに専務から言われた言葉が、今になっても理解できていない、という話を投稿しました。
退職を会社に伝えた時の専務「君が心を入れ替えて会社に従順に生きるならこのまま残っても良い」→未だに何を伝えたかったのか分からない... - Togetter
その専務のセリフとは、「君が心を入れ替えて会社に従順に生きるならこのまま残ってもいい」というもの。この時を振り返り「私は大人になれなかった」とつぶやいていましたが、第三者からみても理解に苦しむのではないでしょうか。
これらのツイートを読んだTwitterユーザーからも、上司から言われた言葉についてのエピソードが集まりました。例えば「お前はどこ行っても通用しない」「労災になるので事故が起きた日以前に辞めたことにする」など、衝撃的なセリフが寄せられていました。
退職という人生の節目のタイミングで言われた言葉は心に残りやすいもの。思うところがあったとしても、辞める人の旅立ちは温かく見守りたいものですね。
仕事を辞めるべき時は「自分が惨めに感じたら」
仕事を辞めるべきか悩んでいた後輩に「自分が惨めに感じたら辞めろ」と伝えたというツイートに共感が集まったこともありました。
このツイートを投稿したユーザーは、どんな仕事でもキツさや厳しさがあるとはいえ「自分が惨め」だと感じるようになると、自分の人格に悪影響が及んでしまうからだという持論を述べています。
今の仕事を辞めるべきか? 判断基準として"惨めさ"がポイントになる話「ネガティブな方向にしか考えられなくなる」 - Togetter
労働環境や人間関係が悪い職場に限らず、「仮に職場が優しい人ばかりで給料が良くても、自分が心の底から惨めに感じるなら職場を変えた方がいい」といったコメントもありました。
「退職」は失恋や離婚問題に似ている?
「退職代行」というサービスがあるのをご存知でしょうか。例えば、パワハラする上司がいるなどで退職がスムーズにできそうにない状況の人に代わり、退職の申し出と手続きを代行するサービスです。
退職代行については、弁護士の鈴木悠太さんのツイートが注目を集めました。鈴木さんは当初、退職手続きの代行を依頼されても「ご自身でやったほうがいい」と断っていました。ところが実際には退職届を出した社員に懲戒や損害賠償請求をしようとしたり、社長が家まで怒鳴り込んできたりといったケースが存在することを知り、最近は依頼を引き受けているといいます。
退職代行なんてやる必要ある?と思っていたが、予想以上にモラルの無い会社が多くて必要性を痛感した話 - Togetter
鈴木さんのツイートに対してTwitterユーザーから「社長にとっては失恋状態なんだろうな...」「別れ話をしてストーカー化した彼氏みたい」と恋愛に例えるリプライが集まりましたが、あながち的外れな例えではないようで、鈴木さんも「中小企業の退職事件と離婚事件は似ているところがありますね」とリプライしています。
場合によっては、個人の手に負えない理不尽な状況に立たされる場合も少なくないからこそ、「退職代行サービス」というニーズがあるのかもしれません。
このように、「退職」にまつわるエピソードがTwitterには多数投稿されています。人生のターニングポイントになるからこそ、多くの人の共感をよぶエピソードが生まれるのでしょうか。
以上、Togetterがお送りする「3分くらいで分かる週刊Twitterトレンド出張版」でした。今回紹介したTogetterまとめを振り返りたい方はこちらからどうぞ。次回もお楽しみに。
今回の記事で紹介したまとめ一覧
退職すると言った後に上司から飯に連れ出され、引き止められるのかと思いきや言われた内容が最高だった「ある意味凄まじい送別だ...」 - Togetter
退職を会社に伝えた時の専務「君が心を入れ替えて会社に従順に生きるならこのまま残っても良い」→未だに何を伝えたかったのか分からない... - Togetter
今の仕事を辞めるべきか? 判断基準として"惨めさ"がポイントになる話「ネガティブな方向にしか考えられなくなる」 - Togetter