さつまいもは「黒い汚れ」付きが甘い? ツイート拡散も...識者は否定「外見で甘みは判断不可能」

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さつまいも選びの基準は?

   「ヤラピンが多い芋は整腸作用がある」という点については、「ヤラピンは緩下剤になると言われており、それが整腸作用として書かれているものだと思われます」としたものの、根拠となる論文は確認できていないとした。

   生産者は、黒い汚れのついたさつまいもをどう扱っているのか。橋本氏は「外観上の品質が落ちますし、付くとなかなか取れないものなので、生産者はできる限り(汚れの発生原因となる)傷がつかないように扱います」と説明する。

   では、消費者はどのような基準でさつまいもを選べばいいのか。橋本氏は「まずは品種名を確認する」ことが重要だと指摘する。特に「べにはるか」「安納いも」「シルクスイート」などの品種は、甘みが強くねっとりとした食感が特徴で、スーパーなどにも並びやすいことから、おすすめだとした。

   また、「傷が少なく、変色がなく色つやが良い」「太いひげ根(跡)が少ない」「大きさ」「重さ」などの条件も、おいしいさつまいも選びの基準になるという。特に大きさと重さについては、「家庭では長時間・効率的に加熱する方法があまりないため、焼きいもで食べる場合は、直径5~6センチぐらいの太さまで、重さにしたら150グラム前後が適しています。あまり太いと火が通りにくく、甘みも少なくなりがちです」と説明した。

   もし黒い汚れ付きのさつまいもを購入した場合は、黒い汚れを取り除かずに調理すると、食べた際に「ジャリジャリしたり、土臭さが残る原因になる」とし、調理時に「きちんと汚れを取り除く」ことが重要だとした。

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