「ブラックジャックによろしく」注目の二次利用フリー化10年 電子書籍の売上「飛躍的に伸ばした」作者明かす成果

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計5億5750万766円

   二次利用の総数(事後報告があったケースのみ、実際はより多いとみられる)は4338件だった。最初の1年が最多の712件で、以降は400件ほどで推移する。今年はこれまでに167件を数える。

   佐藤氏が手掛ける電子書籍のロイヤリティ収入は、計5億5750万766円を記録した。こちらは2016年が約2億3000万円と突出しており、21年は約3100万円だった。

   漫画のコマなどを使ったパロディや商品が続々登場し、「それにより作品は拡散し、今も新たな読者を生み出し続けています」と手ごたえを実感しているという。2019年には、長野県が作成した特殊詐欺被害防止の啓発パンフレットにも採用された。

「世界中で各国語版電子書籍が発売され、現在、メキシコ、ペルー、アルゼンチン、スペインなどで紙書籍化が進んでいます。国内の利用は徐々に減りつつありますが、時間の経過とともに減るのが普通だとすると健闘しているのではないでしょうか」(佐藤氏)

   二次利用無償化を発表した際は、周囲から「どうやってお金を得るんだ?」と懐疑的な見方は少なくなかったという。それでも「著作の電子書籍の売り上げを飛躍的に伸ばすことができました。それは今も続いています」と成果を強調した。

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