先行商品との違いは?
ターゲットは、先行企業との差別化を図るためゲームのライトユーザーに設定した。
コンサルティング大手・アクセンチュアの調査によると、2021年の全世界の推定ゲームプレーヤーは27億人で、ゲーム歴が4年以下の「新規ゲームプレーヤー」が業界の成長を後押ししている。女性(46%)、男性(52%)はほぼ同程度で、こうしたライトゲーマーが今後数年間で4億人増えると見込んでいる。
ニトリのゲーミング商品は手ごろな価格帯が特徴で、これまでに、長時間座っても疲れにくい「ゲーミングチェア」(税込2万4900円~)や、天板の広さが特徴の「ゲーミングデスク」(1万4900円)、ゲーミングモニター台(2490円)など10点以上を展開している。
コーディネートの提案力も武器にする。黒を基調としたデザインでブランド全体に統一感を持たせ、ゲーミング家具一式を買い揃えられるようにした。主要アイテムをまとめた「ゲーミングルームセット」は8万7180円で販売する。女性を意識した白パターンも用意している。
「ゲーミングアイテム以外にも、家具や収納用品、インテリアも含めて一式が揃い、よりおうち時間を充実していただけます」(広報)
市場拡大により、家具を主力事業とする競合も次々と現れている。オフィス家具大手の「オカムラ」は21年、eスポーツ専用の家具ブランド「STRIKER」の販売を始めた。
スウェーデン家具大手のイケアも同じ年、パソコンメーカー「ASUS」のゲーミングブランド「ROG」と手を組み、参入を果たした。東京ゲームショウ2021にも出展している。
ニトリは今後、ラインアップの拡充やコーディネートのさらなる提案を図るとする。