「コーチが冷静さを失ったら終わり」 村上死球での罵声騒動にOB呆れ「選手はたまったもんじゃない」

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   プロ野球横浜ベイスターズ、日本ハムで活躍した野球解説者の高木豊氏(63)が2022年9月13日にユーチューブチャンネルを更新。12日に横浜スタジアムで行われたヤクルト対DeNA戦で起こった「罵声騒動」に言及した。

  • ヤクルト村上選手(写真:ロイター/アフロ)
    ヤクルト村上選手(写真:ロイター/アフロ)
  • ヤクルト村上選手(写真:ロイター/アフロ)

「エスコバーもわざと当ててるわけではない」

   インターネットで注目が集まったのは8回裏DeNAの攻撃だ。1死1塁の場面でヤクルト久保拓眞(26)が投じたシュートが内角に大きく抜け、打席のDeNA佐野恵太(27)が大きく体を反らした。直後に両軍ベンチから罵声が飛び交い、この模様を捉えた中継映像の切り抜きがSNSで拡散した。

   両軍がヒートアップした伏線は8回表ヤクルトの攻撃にあった。3冠王、本塁打記録の更新を目指すヤクルト村上宗隆(22)にDeNAエスコバー(30)が右太ももに死球を与えた。村上は痛みをこらえ1塁に向かったが、両軍ベンチに一触即発のムードが漂った。

   罵声をめぐってはヤクルト森岡良介内野守備走塁コーチ(38)が試合翌日の13日にインスタグラムを更新し、罵声を飛ばした事実を明かし「僕が口にした言葉に対して不快な思いさせてしまい、そして落胆させてしまい大変申し訳ありませんでした」などと謝罪した。

   高木氏は村上の死球シーンを振り返り「エスコバーもわざと当ててるわけではない。帽子を取れという話もあったが、外国人に帽子を取るという文化はない」とし、「もっと厳しくインサイドに行けという指示はあったかも分からないが、当てろなんて絶対に言わない。当たったから当て返せなんていうのはもう古臭い」との見解を示した。

「三浦監督はクリーンな人間」

   さらに「村上はヤクルトの宝だしプロ野球界の宝になってきている。優勝を目前にして戦ってる時に戦列を離れるようなケガはさせたくないし、してほしくない。相手も3冠王を狙っているバッターに対してそんなことはしないと思うよ。厳しいと思うよ、攻めは。だけどわざとは今の時代当てないよ」と続けた。

   また、佐野への内角攻めに両軍ベンチから罵声が飛び交ったことに関しては「コーチが冷静さを失ったら終わりだよ」と苦言を呈し、「やってる選手には(球の)当て合いになったらたまったもんじゃないから」「ヤクルトもそんなことをしないって。当てないって」などと語った。

   高木氏は親交のあるDeNA三浦大輔監督(48)の性格についても言及。「三浦監督は『行け』とかいうようなタイプじゃないし、クリーンな人間。『正々堂々と行きなさいよ』と。それで打たれる分にはいいと」と力説した。

   一方のヤクルト高津臣吾監督(53)に関しては「高津監督だってやられたんだからやり返してこいなんて。そういう気持ちは植え付けるかもしれないけど、当てろとは絶対に言わないから」と主張した。

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