お祭り翌日のゴミ捨て場、放置された2匹の金魚 「生きたまま捨てるなんて...」発見者は嘆いた

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   2匹の金魚が入ったビニール袋がゴミ捨て場に放置してあったとして、ツイッターでその写真を投稿した人が「飼えないなら、金魚すくいしないでほしい」と訴えている。

   水が入ったビニール袋の底で、2匹の金魚が寄り添っている。

  • 水槽を分けるなど工夫して飼育(写真は、Essjay@namastieさん提供)
    水槽を分けるなど工夫して飼育(写真は、Essjay@namastieさん提供)
  • 弱った様子で寄り添う2匹(写真は、Essjay@namastieさん提供)
    弱った様子で寄り添う2匹(写真は、Essjay@namastieさん提供)
  • 水槽を分けるなど工夫して飼育(写真は、Essjay@namastieさん提供)
  • 弱った様子で寄り添う2匹(写真は、Essjay@namastieさん提供)

「手放した方の本当の気持ちや事情はわからない」としたが...

   この写真は、Essjay(@namastie)さんが2022年9月11日、ツイッターに投稿した。

   ゴミ捨て場で発見したといい、「飼えないなら金魚すくいすな!」と嘆いた。2匹は、ビニール袋に入れられたままで弱っていたものの、Essjayさんが保護した。

   この投稿は、「いいね」が4万件以上付いており、話題になっている。「こんな暑い中 捨てて可哀想に」「捨てる意味がわからない」と勝手な行為を嘆く声とともに、「保護してもらえて良かった」「元気になりますように」と投稿者への感謝も次々に寄せられている。

   Essjayさんは、金魚を飼うのは子供のとき以来だといい、大切に育てようとネットで調べた。「金魚さんのお水用意するだけでも手間取ってますが見守っていただければ幸いです」とつづっている。

「この子達を手放した方の本当の気持ちや事情はわかりません。ただ、ここにコメントをくださった沢山の方々の優しさや思いやりは確かで、それに触れる事ができた事を本当に嬉しく思っています。それもこの子達のおかげですね。本当に感謝でいっぱいです」

   このようにツイートし、「せっかくの出会い、わたしも楽しみながら金魚さん達と暮らしていこうと思います」と決意も述べた。

   水槽に入れた2匹の写真も投稿し、水を変えると、2匹は少し元気になったと報告した。その後、水槽を分けるなど、工夫して育てているようだ。

「飼えないなら、周りに相談したり、ネットで調べてみたりしてほしい」

   金魚2匹について、Essjayさんは9月14日、東京都目黒区内のゴミ収集場所に指定されている歩道上で11日の11時ごろに見つけたと、J-CASTニュースの取材に説明した。

   Essjayさんが自宅から会社に出勤しようと1、2分歩くと、歩道にあるガードレールのポールにビニール袋が引っかけられていたという。「お祭りの袋に入ってる状態で、はじめは生きてるか死んでるかわからないので恐る恐る近づいて確認してみました」。2匹とも生きているようだったため、袋ごと取り外し、すぐそばにある会社に持って行って、水槽に2匹を入れた。

   前日夜に近くの神社でお祭りがあり、金魚すくいも行われていた。子供と行った友人に聞いたところ、金魚すくいの後は、持ち帰るか帰らないかの確認があったという。Essjayさんは、金魚を放置したのは、大人か子供か分からず、「家族から同意を得られずに泣く泣く手放した、みたいなこともあるかもしれません」としたうえで、次のように思いを明かした。

「生き物を生きたまま捨てるなんて悲しいしショックでした。この子たちが必ずしも捨てられたかどうかは定かではありませんが、今回に限らず、生き物を簡単に捨てるという判断をしないでほしいです。やむを得ずそういう状況になったなら、周りに相談したり、ネットで調べてみたりやれることはやってほしいと思いました」

   Essjayさんはまた、金魚を手放した人を責めるだけでなく、皆で協力して考えていかなければいけないとも強調した。

「生き物を飼う前には自分だけじゃなく、きちんと家族と相談して、最後まで飼えるかどうかきちんと考えてほしいという事。それでも生き物を飼えなくなってしまう状況というのはあるかもしれません。でもその人を責めると、結局こっそり捨てる、という行為に繋がってしまうのかもしれません。様々な理由はありますから飼えなくなった人を頭ごなしに責めず、協力し合える社会になっていってほしいと思います。生き物を飼うことは大変だけど、一緒に暮らすことはとても楽しくて幸せです」

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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