韓国プロ野球KBOリーグは2022年9月12日、リーグ発足40周年を記念した「レジェンド40人」に横浜ベイスターズ、中日ドラゴンズで活躍したタイロン・ウッズ氏(53)を選出したことを公式サイトで発表した。
KBO通算174本塁打、510打点
「レジェンド40人」はファンと専門家による投票で選出され、9月5日までに32人が発表された。今回ウッズ氏ら4人が新たに選出され、19日に残る4人が発表される。
ウッズ氏は88年のプロ入り後、長らく米マイナーリーグでプレーし、KBOリーグに外国人選手制度が導入された98年にOBベアーズに入団。KBO公式サイトのレポートによると、マイナーリーグで燻っていたウッズ氏は韓国行きに積極的だったという。
韓国デビューイヤーの98年は42本塁打、103打点をマークしリーグ2冠を達成しMVPに輝いた。以降も本塁打と打点を量産し、01年には113打点をマークして2度目の打点王を獲得。KBOリーグに5年間所属し、通算174本塁打、510打点、打率.294の数字を残した。通算174本塁打は外国人最多本塁打記録として現在も破られていないという。
韓国で輝かしい成績を収め02年オフに横浜ベイスターズに入団した。来日1年目の03年シーズンは40本塁打をマークし本塁打王のタイトルを獲得。KBO、日本野球機構(NPB)の両リーグで史上初めて本塁打王を獲得した選手となった。
KBO史上初のトリプルクラウン達成
2年目の04年は45本塁打を放ち2年連続で本塁打王に輝いた。打点は03年の87打点を上回る103打点をマークするも04年シーズン限りで横浜ベイスターズを退団し、同年オフに中日ドラゴンズへの入団が決まった。
移籍1年目の05年は38本塁打、103打点、打率.306をマーク。翌06年には47本塁打、144打点で2冠を達成し、打率も.310と高い数字を残した。07年には35本塁打、08年も35本塁打を放つもオフに自由契約となり現役生活に終止符を打った。
NPBで6年間プレーし通算240本塁打、616打点、打率.289。KBOと合わせると通算414本塁打、1126打点となる。
KBOではシーズン、韓国シリーズ、オールスターゲームでMVPを獲得しリーグ史上初のトリプルクラウンを達成。NPBでは3度の本塁打王と打点王のタイトルを獲得した。KBO公式サイトは、日韓で輝かしい成績を残したウッズ氏に「『韓国ドリーム』を越えて『アジアドリーム』を作り出した『アジア野球開拓者』」と最大級の賛辞を贈った。