東京スポーツ新聞社は2022年9月12日、自民党の萩生田光一政調会長が世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の関連イベントに出席していたと報じた記事をめぐり、事実ではなかったとして謝罪した。
元信者が赤裸々告白も...
同社はニュースサイト「東スポWeb」で8月29日、「旧統一教会イベントでの安倍元首相側近・萩生田光一氏『四つん這い』証言 元女性信者が赤裸々に!」と題した記事を配信した。
萩生田氏が過去に旧統一教会の関連団体の礼拝儀式に出席していたり、教祖の文鮮明氏の親族から直接応援されていたりと、教団との密接な関係を伝えていた。元信者の証言を根拠としており、萩生田氏側の見解は掲載されていなかった。東京スポーツ新聞社中部支社のツイッターによれば、30日付の夕刊一面でも報じた。
記事は注目を集め、SNSでは萩生田氏に説明を求める声が殺到していた。
しかし、東スポは9月12日までにウェブ記事を削除し、内容は「事実ではありませんでした」と撤回した。証言の裏付け取材をしていなかったといい、「萩生田光一氏及び関係者のみなさまに深くお詫び申し上げます」と謝罪した。
自民党が8日に公表した所属議員と旧統一教会の関係調査では、萩生田氏は公表対象となった7項目中、下記4項目に該当し、井上義行参院議員とともに最多の数だった。
「統一教会関連団体の会合への出席(議員本人出席で挨拶有り)」
「旧統一教会主催の会合への出席」
「『旧統一教会及び関連団体に対する会費等の支出』のうち、政治資金規正法上、要公開の対象議員」
「選挙におけるボランティア支援」
萩生田氏は9日にブログで、後援会のイベントで旧統一教会との関わりについて言及したと明かし、「事実は認め、配慮の足りなかった点は反省しつつ、事実と異なる報道にはしっかり説明も行い、信頼回復に努めていく事を説明しました」としている。