2022年9月27日に行われる安倍晋三元首相の「国葬」の案内状が9月9日頃から国会議員に届き始めた。挙行に反対する野党議員らがその画像をツイッターに公開し、欠席をアピールしている。
案内状の送付対象は国会議員経験者も含まれる。議席を失ってから10年以上経った人に速達で届くケースもあり、「な、なんと、岸田首相から」「へぇっ、私にも」といった驚きの声が相次いだ。
「出席での返信が少なかったから、元職にも急遽発送?」
9月9日には、立憲民主党の蓮舫参院議員、辻元清美参院議員、大河原雅子衆院議員、共産党の井上哲士参院議員らが案内状の写真つきで欠席を表明。翌10日から11日にかけて、議員経験者からもツイートが相次いだ。
05年まで民主党の衆院議員を務めた精神科医の水島広子氏は、「な、なんと、岸田首相から、元衆議院議員の私に、速達で、国葬儀への案内が届いた」と驚いた様子。「こんなことに速達を使うなんて、さらなるお金が...。火曜日の二時など、行かれるわけもないし、そもそもまだ法的根拠のところにこだわっているので」と、欠席を表明した。10年まで民主党の参院議員を務め、21年10月の衆院選に国民民主党から出馬して落選した円より子氏も「へぇっ、私にも来るんだ」とツイート。案内状は予想外だったようだ。
12年まで民主党の衆院議員を務め、21年10月の衆院選で立憲民主党から出馬して次点だった井戸まさえ氏のもとにも案内状は届いた。井戸氏は返信期限の記述に着目。「9月13日(火)までに」の「13日(火)」の部分が修正テープで修正され、手書きになっていた。井戸氏はこの経緯を「出席での返信が少なかったから、元職にも急遽発送?」と推測している。修正テープをはがして確認したところ、修正前の返信期限は「8日(木)」だった。
現職議員の案内状にも締め切りを延ばした痕跡
ただ、辻元氏が公開した案内状の写真にも、「13日(火)」と書かれたシールのようなものを貼った痕跡がある。現職・元職にかかわらず、何からの事情で返信の締め切りを延ばしたようだ。
松野博一官房長官は9月12日午前の記者会見で、案内状の送り先は「先例を参照しつつ検討し、8月31日に葬儀実行幹事会で決定した」と説明。具体的な送り先として「現・元三権の長、現・元国会議員、海外の要人、立法・行政・司法関係者、地方公共団体代表、各界代表等」を挙げた。シールや修正テープで日付が修正されている件については
「案内状の日付については、事務作業の都合上、修正もあったと聞いている」
とした。
(J-CASTニュース編集部 工藤博司)
内閣府設置法の「国の儀式」は今まで憲法7条による天皇の国事行為のみ。そこに安倍元総理の葬儀を加えるのか。人の「死」は平等です。コロナで亡くなりご葬儀もできない方もいる。また安倍元総理は統一教会と深い関係があったのでは?でも調査もせず全額国費「国葬儀」?
— 辻????元清美 (@tsujimotokiyomi) September 9, 2022
納得いかない。欠席します。 pic.twitter.com/JUvBgLo984