「鉄道、ずっと頑張ってくれよな。でも俺たち、実際、日頃乗る機会全然ないもんな」
ローカル線を「どこまで維持していくかという覚悟」を問われると、古宮氏は、沿線住民や自治体と議論が必要だとの考えを示した。日田彦山の状況を繰り返しながら、「高校生の日頃の足ではありますけど、大人にとっては、皆さん車なんですよ、九州はみんな車です」。「1人1台」が日常になっている地域で、「自分のところのローカル線はどうするのかというのは、真剣に我々は地元と議論しなければいけないと思っています」とした。
その上で次のように話し、沿線住民が乗る機会が「全然ない」一方で、鉄道は「あった方がいい」とする声の落とし所を探る必要があるとした。
「そうしないと、地元も本当に『国鉄からJRになってもそこは全部、いくら利用しなくても、いや、やってくれるんだ』というふうなことを皆さん思っています。実際にいろいろなエリアに行って話しましたが、『鉄道、ずっと頑張ってくれよな。でも俺たち、実際、日頃乗る機会全然ないもんな。これ、わがままですよね?』という方々が、地元にたくさんいらっしゃるんですね。『でも、あった方がいい』。そこをどういうふうな折り合いをつけるかということは、今後地元と話していきたいな、というふうに思っています。いろんな道があるじゃないかなというふうに、私は思います」
(J-CASTニュース編集部 工藤博司)