エリザベス女王、10代で経験した「第2次大戦」 96年の生涯をたどる

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   英国のエリザベス女王(エリザベス2世)が2022年9月8日、亡くなった。96歳だった。女王は国民に深く敬愛され、世界各国の君主の中でも別格の存在だった。今年6月には在位70年を祝う式典が開かれていた。

   英国内はもちろん世界中から追悼の言葉が寄せられている。

  • 1945年、軍務に当たる若き日のエリザベス女王(英Imperial War Museumsより)
    1945年、軍務に当たる若き日のエリザベス女王(英Imperial War Museumsより)
  • 戴冠式当時の写真
    戴冠式当時の写真
  • 1945年、軍務に当たる若き日のエリザベス女王(英Imperial War Museumsより)
  • 戴冠式当時の写真

「大英帝国」の残影を背負う

   女王は1926年、ヨーク公(のちの君主ジョージ6世、在位1936~52年)の長女として生まれた。47年、エディンバラ公爵フィリップと結婚。52年、父の急逝で即位した。英国だけでなく、カナダやオーストラリア、ニュージーランドなどで構成する英連邦王国および王室属領・海外領土の君主を兼ねており、イングランド国教会の首長でもあった。

   欧州の王室では、高齢になると、国王が退位するケースが多いが、女王は生涯現役を貫き、約70年にわたって「エリザベス2世」として公務をまっとうした。英国並びに英連邦の精神的な支柱でもあり、21世紀になってもなお「大英帝国」の栄光の残影を一身に背負い、世界各国に対し、飛びぬけて大きな影響力を持ち続けた。

   夫君のフィリップ殿下は21年4月9日、99歳で亡くなっている。

   夫妻にはチャールズ、アン、アンドルー、エドワードの4人の子女(3男1女)がおり、王位継承権1位のチャールズ皇太子が新国王として即位する。

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