2016年公開の映画『日本で一番悪い奴ら』に関する報道を受け、監督を務めた白石和彌氏(47)が2022年9月8日、イベントで話した内容は事実ではないと釈明した。
俳優・矢吹春奈さんに詳細を伝えないまま、綾野剛さんと濡れ場シーンを撮影したと白石氏が話したとするイベントレポートに対し、一部週刊誌がこれを問題視していた。
「私の不徳の致すところ」
白石氏は「週刊誌記事につきまして」と題した文章をツイッターに投稿。「先日、報道されました『日本で一番悪い奴ら』トークイベントのレポート記事に関して、ご説明させていただきます」と切り出した。
「日本で一番悪い奴ら」をめぐっては、東スポwebが映画の公開当初、「矢吹春奈 綾野剛の『俺、したいっス』発言で急きょ大胆濡れ場」とトークイベントの模様を報じていた。
この内容が最近になりSNSで物議をかもし、週刊女性PRIMEが22年9月4日、「綾野剛が主演映画で『俺、したいっス』と白石和彌監督に直談判!性的シーンを女優の"了承ないまま"で撮影された過去」と取り上げ、白石氏の撮影手法を問題視した。
白石氏はイベント時に話した内容は、「イベントにおける演出と観客を前に少しでも公開したばかりの映画を盛り上げたいという私の気持ちが加味してしまったもの」だとし、事実ではないとした。
「当該シーンに関しましてはキャストと内容について真摯に話し合い、キャスト、マネージメントの方々にも事前にご了承を頂いた上で撮影しております」と説明。今回、改めて第三者を通して矢吹さんに確認したところ、撮影時の認識に相違はなかったという。
多くの人の誤解を招いたとし、「私の不徳の致すところと認識しております。ご迷惑をお掛けした皆様には、お詫び申し上げます」と謝罪した。
「いつも日本映画界の発展と改善を思いハラスメントや労働環境に関して発言して参りましたが、その思いに変わりはありません」と述べ、「私自身、失敗を繰り返しながら、その都度反省し、アップデートをするためには何が出来るのか、スタッフ、キャスト、関係者と話し合っております」とコメントした。
「今後も二度とこのようなことのないよう、自らを律し、少しでも日本の映画界に貢献できるよう活動して参ります」と決意を表明した。