「あまりにも雑なプレー」阪神守備にOB苦言 打球逸らしての失点に「あそこは体で止めてでも...」

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   プロ野球阪神OBで野球解説者の田尾安志氏(68)が2022年9月7日にユーチューブチャンネルを更新。6日に甲子園球場で行われた阪神対ヤクルト戦を解説し、阪神の守備に苦言を呈した。

  • 阪神・矢野監督(写真:アフロスポーツ)
    阪神・矢野監督(写真:アフロスポーツ)
  • 阪神・矢野監督(写真:アフロスポーツ)

6回に村上の52号ソロで突き放す

   阪神は青柳晃洋(28)が先発し対するヤクルトはベテラン石川雅規(42)が先発のマウンドに上がった。

   試合はヤクルトが4回に主砲・村上宗隆(22)のタイムリーで先制。阪神はその裏に佐藤輝明(23)のタイムリーなどで3点を入れ逆転に成功した。ところが直後の5回に青柳が乱れ3点を返され、続く6回には村上にソロを浴びた。粘る阪神は6回、7回とそれぞれ1点を返し5-5の同点に。そのまま延長戦に突入した。

   延長10回にヤクルトが1点を入れ逆転すると、その裏に阪神が1点を返して同点。そして延長11回にヤクルトが阪神6番手・浜地真澄(24)から2点を奪い勝負を決めた。

   田尾氏が苦言を呈したのは延長10回の守備だ。

   2死から丸山和郁(23)がセーフティーバントで出塁し盗塁を決めるとオスナ(29)を申告敬遠で歩かせた。2死1、2塁の場面で長岡秀樹(20)が打った打球はゴロで二遊間に。これをショート中野拓夢(26)が処理できず後ろに逸らした。この間に2塁走者がホームに生還しヤクルトが逆転した。

「あそこは取れなくても体で止めてでも後ろにやらない」

   田尾氏は「長岡がショートの右に緩い打球でした。このボールに対してショートの中野があまりにも雑なプレーをしたなという気がしますね」と苦言を呈し、「あそこは取れなくても体で止めてでも後ろにやらない。そういう守備をしてもらいたかった」と指摘した。

   さらに「なんとか1塁でアウトにしようというそういう気持ちが強かったんだと思いますけれども結局ボールを取れずに後ろにやってしまった」と振り返り次のように続けた。

「この辺の守備は雑過ぎましたね。決勝点にはなっていませんけれども下手をしたらこの1点が決勝点になるという場面ですからあそこはもう少し堅い守備をしてほしかったという気がしました」

   この日は両チーム合計31安打の乱打戦になり5時間17分に及ぶ熱戦が繰り広げられた。ホーム3連敗の阪神は4位・広島に1ゲーム差に迫られ、連敗をストップしたヤクルトは首位を堅守した。

   田尾氏は「今シーズン一番長いゲームになりましたけども見ていて面白いゲームでした」との感想を口にし「その中で最後の方のちょっと雑な守備、そしてヤクルトの粘っこさ。そういうものがすごく印象に残ったゲームになりましたね」と締めくくった。

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