韓国プロ野球KBOリーグは2022年9月5日、リーグ発足40周年を記念した「レジェンド40人」に巨人の打撃コーチを務める金杞泰(キム・ギテ)氏(53)と元中日の李炳圭(イ・ビョンギュ)氏(47)を選出したことを公式サイトで発表した。
優れたリーダーシップを発揮し「ボス」の愛称
「レジェンド40人」はファンと専門家による投票で選出され、8月29日までに28人が発表された。今回、金氏や李氏ら4人が新たに選出された。
KBO公式サイトのレポートによると、金氏は91年シーズンにKBOリーグデビューを果たし27本の本塁打を記録。リーグを代表する打者として認められ、翌92年シーズンは31本塁打をマークし、94年シーズンは左打者として初めてKBOリーグでホームラン王のタイトルを獲得した。
97年には打率.344を記録し首位打者に。KBOリーグではサンバンウル・レイダース、サムスン・ライオンズ、SKワイバーンズの3球団に所属し、優れたリーダーシップを発揮し「ボス」などと呼ばれ3球団すべてで主将を務めた。
現役通算1465安打、249本塁打、923打点、打率.294を記録。ホームラン王、首位打者、出塁率、長打率のタイトルを獲得し、1塁手としてKBOゴールデングラブ賞を4度受賞した。
中日時代は打撃振るわず2軍落ち経験
現役引退後は指導者としてKBOリーグ、日本球界で活躍。06年に古巣SKワイバーンズの1軍打撃コーチを務め、07年に巨人の育成コーチに就任。その後、韓国に戻りLGツインズ、起亜タイガースでコーチを務め、21年シーズンから再び巨人で指導している。
一方の李氏はKBOリーグにデビューした97年に全試合に出場して新人王とゴールデングラブ賞のタイトルを獲得。99年シーズンから01年シーズンまで3年連続でリーグ最多安打をマークし「打撃の達人」と呼ばれた。99年には30本塁打、30盗塁を達成し、ファンに強烈なインパクトを与えた。
06年オフにLGツインズから中日に移籍。07年シーズンは打率.262、9本塁打、46打点をマークし、クライマックスシリーズ(CS)、日本シリーズに出場。日本シリーズ第2戦で本塁打を放つなどチームの日本一に貢献した。08年シーズンは打撃不振から2軍落ちを経験し、09年シーズンも打撃が上向かず出場は28試合にとどまった。
10年シーズンから古巣LGツインズに復帰し7年間プレー。現役引退後はLGツインズのコーチを務め、現在もコーチとして指導に当たっている。KBOリーグ通算2043安打、打率.311、161本塁打、972打点、147盗塁。中日では3年間で打率.254、28本塁打、119打点、1盗塁だった。