実在の競走馬を擬人化したアプリゲーム「ウマ娘 プリティダービー(以下ウマ娘)」に登場するキャラクター・セイウンスカイは、なぜ「釣り」が好きなのか――。この疑問に対する馬主の親子の考察がツイッターで大きな注目を集めている。
「一つだけわからないのがセイウンスカイの釣り好き」
実在の競走馬「セイウンスカイ」は、北海道日高町にある西山牧場で誕生した。1998年の皐月賞、菊花賞を優勝したことなどで知られており、2011年に亡くなった。そんな名馬をモチーフとしたキャラクターが現在、ウマ娘で活躍している。
ウマ娘のセイウンスカイは、気の向くままに日々を過ごすマイペースなキャラクター。面倒見の良い祖父がいて、その影響で釣りを趣味としている。スキルを発動する際には、いかだの上で魚を一本釣りする演出が見られる。
この設定に、西山牧場のオーナー・西山茂行さんの長女・たろう(ハンドルネーム)さんが2022年9月4日、ツイッターで疑問を呈した。
「セイウンスカイとニシノフラワーのストーリーとか設定とか読んでるとうわ~サイゲ様素敵な設定ありがとうってめちゃくちゃ思うんだけど一つだけわからないのがセイウンスカイの釣り好き」
ゲームのファンからは、オーナーの西山さんが釣り好きだからではないかという推測が寄せられている。作中で登場するセイウンスカイの祖父が、西山さんを表しているのではないかと言う声もある。
すると、西山さん本人がリプライ欄で競走馬・セイウンスカイに関するエピソードを明かした。
記念写真に写っていたベレー帽の男性の正体
西山さんによれば、セイウンスカイの勝利後の記念撮影「口取り」には必ずベレー帽をかぶった人物が写っている。彼は漫画「釣りバカ日誌」の作者・やまさき十三さんで、親友なのだと西山さんは説明する。
「やまさき十三さんはセイウンスカイの大ファンで、わしはやまさき十三さんに釣りに何度も連れて行ってもらった」
ツイートには、1998年1月25日に開催されたジュニアカップの口取りが添えられていた。集合写真にはセイウンスカイや西山さん、やまさきさんたちが写っている。西山さんが手を引いている幼い少女は、3歳の頃のたろうさんだという。
このエピソードを受けて、たろうさんは「なるほど、ありがとう。これがセイウンスカイの釣り好きの元ネタの可能性ってわけか...」と納得。しばらくして、次のように呟いた。
「セイウンスカイの釣り好きの設定の考察色々読んだけど今日でめちゃくちゃ解決した サイゲ様本当すごい 素敵な設定ありがとうございます」
西山牧場の親子のやりとりを見たウマ娘のファンからは「たろうさんはこんなに小さい頃からセイウンスカイを見てたんですね」「すごく貴重な写真だな」と驚く声があがった。さらには「馬主さんご本人による元ネタ解説助かります」などと感謝する声も寄せられた。
セイウンスカイの口取りの時に必ずいるベレー帽被ったわしの親友のやまさき十三さんはあの名作『釣りバカ日誌』を書いた人。
— 西山茂行 (@seiun0005) September 4, 2022
やまさき十三さんはセイウンスカイの大ファンで、わしはやまさき十三さんに釣りに何度も連れて行ってもらった。 pic.twitter.com/czsIPhy91k