手足3本失った体でダイビング 「下手すれば命を落としかねない」...それでも僕が挑戦した理由

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1人でできなければ誰かと一緒に進めばいい

ダイビングする山田千紘さん
ダイビングする山田千紘さん

   もちろん僕自身も純粋にワクワクします。チャレンジして成功したら嬉しいし、失敗しても次は成功できるように頑張ることで充実します。

   「自分にできるかな?」と想像するだけで終わらず、大事なのは行動に移すこと。障害者に対応したダイビングショップの存在も、動き出して初めて知ることができました。実際に動いてみることで、ここまではできるとか、ここからはできないとか、でもこうやったらできるんじゃないかとか、新しい自分を発見できるのが嬉しいです。逆に両手両足があった頃、なぜ今のようにチャレンジしなかったんだろうとも思います。

   僕にとっては、行動して挑戦した時点で一歩踏み出しているので「プラス1」。失敗しても「マイナス1」で、結果「プラスマイナス0」に戻るだけです。成功できるように考えて再挑戦し、再び失敗したとしてもまた「プラマイ0」です。挑戦した時点でマイナスにはならず、成功したらプラスがさらに積み上がります。挑戦するということを、僕はそうやってポジティブに捉えています。

   海や水が怖いと避けていた自分がいたけど、僕なりに恐怖を乗り越えてダイビングへのチャレンジという一歩を踏み出したことで、自分の中の可能性がまた広がりました。1人ではできないことも、誰かと一緒に進めばいい、サポートしてくれる人がいるんだと思いました。どうしてもできないことは自分1人でやらないといけないと思わなくていい。支えがあって初めてできることはたくさんあります。

   今回支えてくれた方々には感謝しかありません。みんながいるからこそ僕にも成し遂げられることがあると、改めて実感しました。そして僕も、支えてもらうだけではなく、自分の挑戦を発信することで、今度はそれを知った誰かが力に変えてくれるかもしれない。そうやって活力や感謝が巡っていけばいいなと思います。

(構成:J-CASTニュース編集部 青木正典)

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