相性の悪さを象徴した試合展開だった。
中日が2022年9月1日のDeNA戦(横浜)で0-7の完敗。プロ初勝利を狙う先発の上田洸太朗は初回、2回と無失点に抑えたが、打順が2巡目の3回以降に失点を重ねる。打線も再三好機を作ったが、3番・レビーラ、4番・ビシエドがともに4打数無安打とブレーキに。ビシエドは23打席連続無安打と重症だ。
「相手を意識して本来の野球ができていない」
DeNA戦は今季3勝15敗1分。大きく負け越している結果に、SNS上では「プロとして情けない」「DeNA戦では勝てる気がしない。対策を講じているのか」などのコメントが見られる。
立浪和義監督が就任し、チーム再建を目指す今季だが、52勝65敗1分で最下位に低迷。借金13のうち、DeNA戦の負債がほぼすべてを占めている。他球団には決して弱いわけではない。
首位・ヤクルトにはセリーグで唯一カード勝ち越し、阪神に12勝11敗、広島に12勝8敗と3球団に勝ち越している。なぜ、DeNAに対してこれほど弱いのか。
中日を取材する記者はこう分析する。
「今年に限った話でなく、中日はDeNAに近年ずっと相性が悪い。原因は複合的ですが、ロースコアで勝つ中日に対し、DeNAは投打共に力で押し切ってくる野球で主導権を握れないように感じます。
打線が得点を取れないから、投手陣は以下に失点を少なくするかがポイントになりますが、DeNA打線は下位打線も思い切り振ってくるので甘くなった球を痛打される。DeNAはパリーグの球団に野球のスタイルが近い。中日は負けが込むことで、さらに相手を意識して本来の野球ができていない。戦う前から呑み込まれているように感じます」
DeNA戦とはまだ6試合残っている。CS進出も厳しい状況に追い込まれているが、まだ可能性はある。鬼門で勝ち続けられるかがポイントを握りそうだ。(中町顕吾)
主砲の一発??
— 横浜DeNAベイスターズ (@ydb_yokohama) August 30, 2022
8月6本目となる本塁打で貴重な追加点を挙げる??
5回裏
DB 4-0 D#牧秀悟 選手#baystars pic.twitter.com/Xwoy7MC3oJ