プロ野球広島の元選手で韓国KBOリーグのサムスン・ライオンズに所属するホセ・ピレラ(32)がMVP候補に挙がっていると韓国メディアが伝えた。地元メディア「スポーツソウル」(WEB版)が2022年8月31日にピレラの特集記事を公開した。
本塁打は2位、打点は3位に
記事によると、ピレラは8月30日時点で111試合に出場し、152安打、打率.347、23本塁打、87打点、83得点、出塁率.421、長打率.598、OPS(出塁率+長打率)0.989を記録。安打、打率、得点、出塁率、長打率の5部門でトップに立っている。
本塁打では2位、打点では3位につけており、盗塁12個(17位タイ)を記録。打撃面すべてをハイレベルにこなす万能型選手として注目を浴び、10年ぶりにポストシーズン進出球団以外からMVP選手が登場する可能性が出てきたと伝えた。
ピレラは大リーグ・ヤンキース、パドレスなどでプレーし19年オフに広島に入団。来日1年目に打率.266、11本塁打34打点2盗塁をマークするも20年シーズン限りで退団。翌21年にKBOリーグのサムスン・ライオンズに移籍した。
21年シーズンはチームの主力として140試合に出場して158安打、打率.286、29本塁打、97打点、OPS 0.854を記録。「スポーツソウル」によると、シーズン後半に足を負傷したことが影響し、シーズンを通して100%のパフォーマンスを発揮することが出来なかったという。
「今や関心事はピレラがMVPに選ばれるかどうか」
同メディアは「かつてこれほどの外国人選手がいただろうか」と最大級の評価。そして「今や関心事はピレラがMVPに選ばれるかどうかにある」とし、現在のパフォーマンスを最後まで維持出来ればMVPを受賞する可能性は十分にあるとの見解を示した。
一方で懸念材料にも言及している。ピレラが所属するサムスンは現在リーグ(10球団中)9位に低迷。MVP選考にあたりチーム成績が考慮されるケースもあり過去、ポストシーズン進出を逃したチームからMVPが出たのは3度しかなく、12年を最後に選出されていない。
同メディアによると、KBOリーグでは3年連続で外国人選手がMVPに選出されており、20年には現阪神のロハス・ジュニア(32)がMVPとなった。4年連続で外国人選手がMVPに選出されるかにも注目が集まっているという。