イクラの醤油漬け丼でアニサキスの幼虫がうごめく姿を捉えた動画が、ツイッターで600万再生を超えるほどの関心を集めている。
イクラは投稿者の自家製だという。手作りする際の注意点などを調べた。
「今までイクラは気にしてなかった」
話題となっているのは、趣味で魚釣りをしているツイッターユーザー・じゅん(@jun__1998)さんによる2022年8月26日朝の投稿だ。丼にしたイクラ醤油漬けに1匹のアニサキス幼虫がうごめいている動画を添付して、
「今までイクラは気にしてなかったんだけど、いるんだね...1回冷凍した方がいいですね」
と伝えた。動画は600万再生を超え、投稿は3万2000件のリツイートや13万7000件超の「いいね」を集めるほど注目された。
アニサキス幼虫は生きたまま食べてしまうと食中毒を引き起こす。農林水産省の発表によると主に魚介類の内臓周辺に寄生しており、宿主の死後は鮮度の低下とともに筋肉に移動する場合がある。十分な冷凍または加熱によって死滅する。
刺身や冷凍処理されていないシメサバの事例で広く知られるため、映像を受けてツイッターでは「醤油漬けのいくらにもアニサキスおるんやなあ...」「初めて見た」「うわ...私も意識してなかったわーこれから気をつけよう...」と驚きが広がっている。
ただ投稿者は続くツイートで、先のイクラは自ら釣ったカラフトマスの生筋子を使用した自家製かつ、冷凍処理を経ていないと補足している。
投稿者のじゅんさんは30日、反響の大きさに驚きつつ、イクラは頻繁に作るもののアニサキス幼虫を発見したのは初めてだとJ-CASTニュースの取材に答えた。魚はオホーツク海沿岸で24日朝に釣り、捌いたのは翌25日夜になってからだとして、
「今回は、釣ってからすぐ内臓を取らず捌くまで時間が経っているため、筋子に移動した可能性は十分あると思っています」
と原因について見解を示した。