3連敗で借金8...原巨人はCS進出できるのか 最下位中日1.5ゲーム差、総合力は「阪神の方が上」

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   巨人が2022年8月30日のヤクルト戦(京セラドーム)で延長戦の末に敗れて3連敗。18年9月21日以来4年ぶりの借金8にふくらんだ。

  • 巨人・原辰徳監督
    巨人・原辰徳監督
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下位低迷で風当たり強く

   首位・ヤクルトには今季11勝10敗と互角以上の戦いを見せていたが、この日は試合の主導権を終始握れなかった。巨人・菅野智之は3回に投手の小沢怜史に右前打で出塁を許し、山田哲人に先制の右越え2ランを被弾。7回2失点の好投で先発の役割を果たしたが、点の取られ方が良くない。打線も11イニングで6安打2得点。ヤクルトの6投手の継投策の前につながりを欠いた。巨人の救援陣も8回以降は無失点と踏ん張ったが、延長11回に5番手・今村信貴が中村悠平に決勝2点適時二塁打を浴びて力尽きた。

   首位・ヤクルトと15ゲーム差に広がり、2位・DeNAとも8ゲーム差。残り22試合で現状のチーム状況を考えると追いつくのは現実的な目標ではないだろう。3位・阪神と3ゲーム差でCS圏内を狙うことになるが、その道は険しい。

   スポーツ紙デスクは「投手陣を比べると阪神が巨人より数段安定感がある。得点力は巨人の方が上かもしれませんが、総合力を考えると阪神の方が上。最下位・中日も1.5ゲーム差に迫っていることから、借金が2ケタ以上になるとCS進出どころではなくなってくる」と分析する。

   スタメンを見ると、坂本勇人、丸佳浩、中田翔、岡本和真と豪華なタレントが並ぶが、8月の25試合で19試合が4得点以下。打線として連動せず、個々の能力に頼った攻撃のため相手バッテリーに脅威を与えられない。投手陣も世代交代の時期を迎え、計算できる投手が少ない。戸郷翔征が11勝6敗、防御率2.78と奮闘しているが、絶対的エースとして君臨していた菅野智之は7勝6敗、防御率3.30と安定感を欠いている。

   多少のミスには目をつむって起用しなければ、若手は育たない。一方でチームとしての結果も当然求められる。下位低迷で風当たりが強くなる中、原辰徳監督はどう舵取りするか――。(中町顕吾)

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