延長11回の失点に「巨人の弱さ出た」 江本孟紀氏が苦言「ここで打たれたらゲームにならない」

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   プロ野球南海、阪神の元投手で野球解説者の江本孟紀氏(75)が2022年8月30日放送の「ショウアップナイター」(ニッポン放送)に出演。同日に京セラドームで行われた巨人対ヤクルト戦を解説し、延長11回に登板し勝ち越しを許した巨人・今村信貴投手(28)に言及した。

  • 巨人・原監督(編集部撮影)
    巨人・原監督(編集部撮影)
  • 巨人・原監督(編集部撮影)

「長いこと守ってるとまた攻撃がね」

   試合は3回に巨人先発・菅野智之(32)が2死2塁のピンチで山田哲人選手(30)に2ランを浴び先制を許した。その裏の攻撃で1点を返した巨人は7回に同点に追いつき2-2のまま延長戦に突入した。

   延長11回に5番手として今村が登板。1死走者なしの場面で村上宗隆選手(22)に内野安打を許し、オスナ選手(29)の3塁ゴロで2死2塁に。続く青木宣親選手(40)の初球が死球となり2死1、2塁のピンチを迎え、中村悠平選手(32)にタイムリー3塁打を許し2点を失った。

   江本氏は今村が青木に死球を与えた場面で「リリーフはランナーが出るのはしょうがないにしてもここで長いこと守ってるとまた攻撃がね」とこぼし、「いつも言うんですけど、ジャイアンツの攻撃はもうどんどん時間が経てば経つほど後退していきますよ。よっぽどのことがない限りね」との見解を示した。

   そして今村の失点シーンに関しては「ジャイアンツの弱さが出てますよね、ここでね」と低迷する巨人の現状に言及し、原辰徳監督(64)が投手交代を告げると「ここで打たれたんじゃもうゲームにならんですよね」と厳しい論調で語った。

「長く守ったら次は打てない」

   2点を追う延長11回、巨人は上位打線の2番・坂本勇人選手(33)から始まるもヤクルト守護神マクガフ(32)にきっちり3人で抑えられ反撃ならず。両軍6人の投手をつぎ込んだ熱戦は延長戦の末ヤクルトが4-2で勝利した。

   江本氏は試合終了直後、「最後の最後は単調になりますよね。バッティングがね」と延長11回の攻撃を振り返り、「いつも言うようですけど長く守ったら次は打てない。打線というのは。それでなくても調子が悪いのに。どっちにしろヤクルトは形通りのいい勝ち方をしましたよね」と率直に語った。

   また、殊勲の中村はヒーローインタビューで「まず延長まで投手陣をうまく粘ってリード出来ましたし、最後の打席の前も各選手が色々繋いでくれた形だったのでなんとか返したいという思いで打席に立ちました」と明かし、「とにかく返したいと思っていたので打った瞬間、抜けてくれたのを確信したのでホッとしました」と振り返った。

   3連敗の巨人はリーグ最下位の中日に1.5ゲーム差に迫られ、4位・広島を0.5ゲーム差で追う展開。31日に京セラドームでヤクルトとの第2戦に臨み、9月2日から敵地・甲子園球場で3位・阪神との3連戦を控える。

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