鉄道ファンの貸切運行でトラブル→4分間も踏切封鎖 停車中には「撮影会」も...広島電鉄が謝罪「適切でなかった」

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「乗車確認で4分ほど遅れたが、定時発車に努めるべきだった」

   幹事だというこの人物は、このときは周りが見えておらず、踏切で待たせた人たちに迷惑をかけて申し訳なかったと謝罪したという。広島電鉄側にも、踏切が開かなかった経緯を説明してお詫びしたといい、二度とこのようなことがないようにしたいと説明したとしている。

   この人物のツイッターアカウントは、その後非公開になった。

   動画を投稿したドライバーは8月29日、J-CASTニュースの取材に対し、他に車2、3台が、踏切が開くのを待っていたと答えた。

   草津駅の駅員は、撮影をしていた鉄道ファンと何か話していたといい、鉄道ファンの求めで運転士が停車位置を動かす様子を見たとした。なかなか撮影会が終わらず、4歳の娘がトイレを我慢していたため、ドライバーが大声で駅員に声をかけると、1分ぐらいしてようやく電車が動き出したとしている。

   広島電鉄の広報担当者は29日、取材に対し、鉄道ファン30人の団体が電車2台を貸し切り、15人ずつ分かれて乗った上りと下りの電車が草津駅ですれ違う設定で運行していたとして、次のように説明した。

「団体のお客様2人が草津駅で乗車する予定で、その確認で4分少々お時間を取ってしまいました。2人の方は、お見えにはなりませんでした。緊急車両が来る可能性もありますので、定時発車に努めるべきだったと考えています。団体の方からは、2人の方が乗車しなかった経緯の説明があり、『ご迷惑をおかけしました』と謝罪がありました」

   貸切電車は、イベントなどで利用できると、公式サイトで案内している。それによると、1行程で2~5万円ほどだ。

「駅で撮影会が行われたわけではなく、その間に、団体の別のお客さまが踏切などで電車を撮影したため、見た目がそのようになってしまったということです。電車の停車位置を動かしたのは、愛好家の方の写真撮影のために、乗務員が気を利かせたからだと聞いています。しかし、運行とは関係ありませんので、適切ではなかったと考えています」

   広島電鉄では、今回の騒ぎを受けて、ツイッター上でお詫び文を出した。そこでは、当日になって草津駅で客が乗車すると変更依頼を受けて乗車待ちをする事態になり、撮影会のような状況が生じてしまったと説明。付近数か所の踏切を約4分間遮断したとして、「このたびは、踏切を長時間遮断することとなり、ご通行の皆さまに多大なご迷惑をお掛けしましたことを、お詫び申し上げます」とつづった。そのうえで、「今後は、貸切運行のご乗車予定時刻・場所について、改めて入念に確認していくとともに、事前計画にない乗降者の制限など、発車の遅れが生じないよう努めます」としている。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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