「今のところ『馬場カラーは何ですか』と言われても...」
松井氏の路線を継承するということは「松井カラー=馬場カラー」なのか。やはり馬場氏は「松井路線を継承する」「8番キャッチャー」だという説明に終始した。
「松井ピッチャー、松井エースの球を受けて、内野に乱れがないか、外野の守備位置が正しいか...そういうことを専門的にやってきた。これから代表をやらせていただいて、何か気付いたことがあれば改革をやっていくが、基本はその松井路線を継承する。今のところ『馬場カラーは何ですか』と言われても、『8番キャッチャーです』としか言いようがないというのが現実」
問われるのが与野党との距離感だ。与党については「『是々非々』という路線は堅持していきたい」とする一方で、立憲民主党の新執行部については「『昔の名前で出ています』という顔ぶれですよね」。執行部メンバーの過去の国会活動は「真横で見させていただいている」とした上で
「勉強して、今までの古い55年体制のようなやり方は変えていくというのであれば政策ごとに連携しても良いと思うが、旧態依然とした、いわゆる永田町の前例慣例で自民党と向き合っていくということであれば、我々としては一切協力できない」
などと話し、慎重姿勢を示した。
党に対する注目度の低さも課題だ。それを端的に表すのが、社会調査研究センターと毎日新聞が8月20、21日に行った世論調査の結果だ。維新代表選について「あなたが新しい代表になってほしいと思うのは誰ですか」という設問に対して、立候補者の中では馬場氏12%、梅村氏8%、足立氏4%の順に多かったが、最も多かったのは「関心がない」の75%だった。
この点について問われると、馬場氏は「裏返すと、『関心がある』というのが25%あることなんですね。これは今のうちの政党支持率よりも高いですよね。それは一定、私は効果があったと思うんですね」。これまでの活動は「まだ花は開いていない」が「芽が出てきているということは間違いない」として「決して悲観するような状況ではない」と述べた。
(J-CASTニュース編集部 工藤博司)