非正規率が高い図書館職員の待遇への懸念
質の高いサービスを提供する場である一方で、図書館という存在が抱える課題についてもたびたび議論されます。
まずは、図書館で働く人たちの雇用環境について。
日本図書館協会が公開している「日本図書館統計」によると、1991年に1984軒だった公共図書館の数は、2021年には3316軒になっています。
教育社会学者の舞田敏彦さんは、図書館の数が年々増え続けているにもかかわらず、全国の図書館職員の非正規雇用率が跳ね上がっていることに警鐘を鳴らしています。
生涯学習需要の高まりにより図書館は増えたが職員の増分を内訳でみると非正規職員の割合が増大している-Togetter
舞田さんのツイートをきっかけに、高度な専門性を持つ職員の多くが、雇用形態や待遇が不安定なまま働いていることへの疑問や、改善を求める議論が交わされました。