サッカーAFCチャンピオンズリーグ(ACL)準決勝が2022年8月25日に埼玉スタジアムで行われ、浦和レッズが全北現代(韓国)にPK戦の末、勝利した。試合は1-1のまま延長戦に突入。延長後半に浦和、全北現代それぞれ1点を入れPK戦にもつれこみ浦和レッズが3-1で制した。
「闘魂あふれた全北、浦和の拍手を受けて退場」
前半11分、DF酒井宏樹からのクロスをMF松尾佑介が合わせて浦和レッズが先制し前半を1-0で折り返した。全北現代は後半10分にPKを獲得し、これをMFペク・スンホが決めて同点とした。
1-1のまま決着が付かず延長戦に突入。延長後半11分に全北現代がオウンゴールで逆転する4分後に浦和のFWキャスパー・ユンカーがこぼれ球を右足で押し込み再び同点。試合はPK戦にもつれこみ、GK西川周作が2本のシュートをセーブするなどの活躍で浦和が3-1で下した。
同試合は韓国でも大きな注目を集め、複数のメディアが試合結果を速報した。
主要メディア「朝鮮日報」(WEB版)は、「闘魂あふれた全北、浦和の拍手を受けて退場」などのタイトルで記事を公開。全北現代の選手が浦和レッズサポーターに拍手で見送られる動画を添付し、サポーターの試合後の振る舞いに言及した。
「みんな立ち上がって拍手を送った」
記事は「最後まで戦った全北現代選手団が浦和ファンの拍手を受けた」と書き出され、「意外な姿だったが最後まで最善を尽くした全北選手団は明らかに拍手を受ける資格があった」と記した。さらに試合後のサポーターの振る舞いについて言及。
「(浦和サポーターは)みんな立ち上がって拍手を送った」「自分たちが応援する選手だけでなく、試合に最善を尽くした相手を励ました」「かつて浦和ファンは人種差別論争まで起こしたが全北戦は全く違った」などと伝えた。
スポーツソウル(WEB日本語版)は、試合後の浦和レッズサポーターの振る舞いと共に主将を務めたDFキム・ジンスのコメントを紹介した。
PK戦を終えた直後、全北現代の選手たちがロッカールームに引き上げる際に浦和ファン・サポーターから大きな拍手が送られたと伝え、キム主将は壮絶な試合を振り返りながら「良い試合をして最後まで最善を尽くして戦ったので、会場で観てくれた方々が認めてくれたのではないかと思っています」と語った。
PK戦で西川周作が魅せた2本のセーブ??
— DAZN Japan (@DAZN_JPN) August 25, 2022
??ACL2022準決勝
??全北×浦和
??8/25(木)??19:30
??#DAZN で配信 pic.twitter.com/5WNg2R9Biz