プロ野球オリックスの元監督で野球解説者の石毛宏典氏(65)が2022年8月24日にユーチューブチャンネルを更新し、阪神の次期監督について言及した。矢野燿大監督(53)は春季キャンプ前日に今季限りでの退任を表明しており来季は新監督が誕生する。
「オールドファンには掛布監督はいいニュース」
動画は来季以降の阪神の監督にふさわしい人物をテーマに進められ、プロ野球で監督を経験した石毛氏が独自の視点で候補を挙げた。
石毛氏はまず候補に挙げたのが阪神で2軍監督を務めた経験を持つ掛布雅之氏(67)だ。掛布氏は現役引退後、野球解説者を経て13年に阪神のゼネラルマネージャー付育成&打撃コーディネーターに就任。16年シーズンから2年間、2軍で指揮を執った。
石毛氏は「オールドファンには掛布監督はいいニュースだという気がします」と前置きし、「僕は掛布さんが持っている野球観、技術論が好きで合う。だから掛布さんが(監督をやったら)どんなチームを作るのかなという期待感はあります」と率直に語った。
現在2軍監督を務める平田勝男氏(63)も候補のひとりで「俺は平田2軍監督がどうなのかなという気がする。長いこと阪神のユニフォームを着て現場を見てきているわけですよ」と指摘し、今季からソフトバンクを指揮する藤本博史監督(58)を例に挙げ平田2軍監督を推す理由を説明した。
「華があるとかないとかは別にして...」
「今年から監督になったソフトバンクの藤本博史監督は1軍も見ました、2軍監督もやりました。3軍も一応見ています。ソフトバンクが持つ70名プラス育成選手30名。108名くらいいるのかな。その辺の選手個々の力量とかスキルを分かっている。そういう自軍の選手の全てのものを把握しているのを大きな武器にして色々選手の入れ替えを頻繁にしてソフトバンクは2位にいる」
さらに「そういう同じ立場にいるのが平田勝男さんじゃないかなという気がする。華があるとかないとかは別にして現状そういった立場の人間がそこにいますよね。『じゃあ平田監督でどうでしょうか』という提案はしてみたい」と続けた。
また、矢野監督がキャンプ前に今季限りで退任することを表明したことと今季の成績は関係がないと主張。チームは開幕から9連敗と大きく出遅れたがセ・パ交流戦で12勝6敗と勝ち越し上昇気流に。7月には勝率を5割とし8月24日時点でリーグ3位につけている。
石毛氏は「選手は監督が誰であろうとやることは決まっている。そこで選手が責任転嫁するみたいに『監督があんなこと言ったからうちは士気が低下してこの数字だ』というのはおかしな話」と述べ、「去年も一時は優勝するのではないかというチーム力があったチームなので。実際問題、投手力を軸にしてここまで来ている。面白いことは面白いと思う。次の監督も今の投手力を持っていたら面白い」と来季に期待を寄せた。