「特に日本から海外に渡航する方々が不便を感じている」出国前検査
岸田氏はぶら下がり会見で、
「特に日本から海外に渡航する方々が不便を感じている、日本帰国時の出国前検査について、9月7日より、入国前72時間以内の陰性検査に代えて、ワクチン接種証明の利用を可能とする」
などと発言。主に「日本から海外に渡航する方々」のための対応だという点を明らかにしており、インバウンド対策が前面に押し出されているわけではない。この会見では、個人旅行客解禁に関する言及はなかった。
「コロナ前」の19年の観光庁の「訪日外国人消費動向調査」では、日本を訪れた人がどのように旅行を手配したかを調べている。それによると、団体ツアーが16.9%、航空券とホテルがセットになった「個人旅行パッケージ」が6.5%、航空券やホテルを別々に手配する「個別手配」が76.6%だった。8割超の観光客にとって「未解禁」の状態が続いている。
(J-CASTニュース編集部 工藤博司)