DeNAが首位ヤクルト猛追...逆転優勝のカギは「救援陣」か 「安定感は上」対照的な救援防御率

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   DeNAの快進撃が続いている。2022年8月23日の阪神戦(京セラドーム)で相手エース・青柳晃洋から3回までに3得点を奪い、4-0で完封勝利。7連勝で貯金を今季最多の10に伸ばし、首位・ヤクルトを4ゲーム差で猛追している。

  • DeNAの本拠地、横浜スタジアム
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「DeNAが逆転優勝の可能性はあると思います」

   最大17.5ゲーム差離れていたが、8月は15勝2敗と大きく勝ち越し。同月に7勝10敗と負け越しているヤクルトとの差を大幅に縮めた。

   両球団の戦いぶりを示す対照的な指標がある。救援陣の防御率だ。DeNAは8月の救援防御率が1.62に対し、ヤクルトはリーグワーストの4.47。DeNAは伊勢大夢、エスコバーのセットアッパーから守護神・山崎康晃につなぐ必勝パターンが確立されているのに対し、ヤクルトは前半戦に奮闘してきたセットアッパーたちが調子を落としている。8月の月間成績を見ると、田口麗斗は防御率6.75、梅野雄吾は7.94と不安定だ。今野龍太も防御率9.53と痛打される場面が目立つようになり、今月19日に登録抹消された。

   ヤクルトの首位快走を支えていたのは救援陣だった。パ・リーグ全球団に勝ち越して14勝4敗と完全優勝を飾った交流戦で、5月31日のロッテ戦(神宮)から11試合連続の無失点リレー。高津臣吾監督は優勝監督インタビューで、「この交流戦を通じて先発ピッチャーから最後のマクガフへどうつなぐかというところはよくできたと思います。リリーフみんながMVPだと思っています」と絶賛していた。

   だが、主力選手が新型コロナウイルス感染で大量離脱した7月以降は救援陣が痛打を浴びる場面が目立った。絶対的エースがいるチームではないので、救援陣が踏ん張らないと白星を積み重ねられない。最大貯金28から18まで減っているのは必然の結果ともいえる。

   スポーツ紙デスクは「ヤクルトの絶対的有利は依然として変わりませんが、救援陣の安定感ではDeNAの方が上です。直接対決がまだ9試合残っていますし、DeNAが逆転優勝の可能性はあると思います」と分析する。

   大どんでん返しは起きるか。両球団の救援陣がペナントレースのカギを握りそうだ。

(中町顕吾)

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